5・6年生は翻訳レッスンの学習活動。洲本市にお住いの翻訳家、近江美佐先生にお越しいただきました。
近江先生はご自身で、またはお弟子さんと協働でたくさんの本を翻訳する傍ら、オンラインなどで翻訳業を志す方々に指導をなさっています。1冊の本を翻訳するのに、なんと1~2年もかかると聞いてみんなびっくり。
翻訳は単に英文を日本語に変えるのではなく、語り手や話し手の年齢、性別、正確、そして場面や状況に応じて表現を変えるという、表現のレパートリーを多くもっていないといけないお仕事であることを学びました。
同じ英文でも、翻訳する人によって表現の仕方がまるで違います。先生は「人によって使う言葉や表現の仕方は様々。正解は一つじゃなく、むしろ、どれも正解なくらい、人の数だけあるんです」と。「でも、これも、中学校や高校でしっかりと英語を勉強しておく必要があります」と、基礎基本をしっかり身につけておくことの大切さもお話しくださいました。
それぞれの翻訳を聞くたびに「なるほど」とか「え~っ?」とか、それぞれの表現の仕方に拍手や笑い声が湧き、とても楽しい演習になりました。先生の著書を見せてもらって「これ面白そう。読んでみたい」と興味関心が溢れていた人もいました。
単語の意味を一つずつきちんと書き、理路整然とした日本語訳を表す、というような英語のテストとは違うこと、そして、予め決められた正解を当てるのではなく、自分で正解を作っていく楽しさがあることを感じられた、今日の翻訳レッスンでした。