2024/1/9 12:32
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3学期始業式

1月9日(火)

3学期始業式

校長式辞

いよいよ各学年の締めくくりとなる3学期が始まりました。

 2学期の終業式で話した「自分の宝物」をしっかり育てる3ヶ月してもらいたいです。

 さて、ここに新聞がありますが、いつの新聞だと思いますか?・・・1月3日です。2024年は、2つの衝撃的な出来事で始まりました。能登半島地震と日航機、海保機の衝突事故。みなさんはこの2つの出来事からどんなことを考えましたか?

私は「災害と命」について随分考えました。

まず、能登半島地震ですが、この地震は、これまでの教訓から津波避難など徹底できていました。しかし、長い横揺れによる家屋の倒壊、土砂崩れ、水道・電気など生活に必要なライフラインの消失、各地での道路寸断による救助・支援の遅れなど災害の厳しさを目の当たりにすることになりました。避難所生活は、食事や物資、医療のケアが不十分で、寒さが追い打ちをかけています。この状況からどうやって生活を取り戻していくのか?どうやって生きていくのか?・・・これって他人事(ひとごと)でなく、近い将来起こるといわれている「南海トラフ巨大地震」と結び付けてどう備え、どう命をつなぐかを改めて考えるチャンスだと思います。はるかに大きい破壊力をもった地震は起こってから何とかなるものではありません。

つぎに、航空機事故ですが、燃える飛行機の映像を見ながら、乗客乗員379人全員脱出の報告を聞いて思わず涙が流れました。まさに、奇跡の一言に尽きます。しかし、その奇跡の実現したのは、日頃の乗務員の万が一に備えた熱心な訓練による判断力と実行力が発揮されたことと、迫る危機を目の前にして恐怖の気持ちを抑えてパニックにならず乗務員の指示に従った乗客の行動や協力が合わさったものです。それによって、18分間の脱出、その10分後には爆発音があり一気に火が広がったということです。379人が生きるという一つのことに向かって行動したことが生んだ奇跡です。

この2つの出来事から、みなさんは何を学びますか?