220909 読み聞かせデビュー
誰もアップしてくれないので、自分で自分のデビュー戦をアップします(あんしんネットの私物化というなかれ)。教師生活31年目、初めての絵本の読み聞かせデビュー戦でした。「おきなわ 島のこえ」を読みました。『命どぅ宝(ぬちどぅたから)』の文字は、自分が担任をしていた頃に教室に掲げていました。今回のデビュー戦もこだわって授業をしてきた沖縄戦をテーマに選びました。
始めに、今夏封切られた「島守の塔」のモデルとなった島田叡さんの写真を貼って、準備していると「あっその写真、見たことある」なかなか良い反応をしてくれてうれしかったです。島田さんは、神戸市須磨区の出身で、日本で唯一地上戦が行われた沖縄最後の官選知事です。必死の戦場へ・・・誰も手を上げることのない役割に島田さんは、「誰もいかないというのなら」・・・『断』の一文字を残して沖縄に赴任します。沖縄では、兵隊はもちろん、県民の1/4以上が命を失いました。その凄まじい戦場の中で、島田知事は最後まで県民に「生きろ!」と励まします。当時の状況から考えとものすごく命がけの勇気のいる言葉です。その言葉に命を救われた沖縄の人々は、戦後、島守の塔を建立し、島田知事の英断にいまでも感謝しています。野球をやっていた島田知事にちなみ、沖縄県高校野球新人中央大会の優勝校に島田カップが贈呈されたり、兵庫県と沖縄県が野球を通じて今も交流を続けています。
読み聞かせデビュー戦の相手(?)は、三年生でした。へたくその絵本読みにも熱心に聞いてくれました(本当にありがたい良き生徒です)。しかも、最後まで読めず、「つづく・・・」となってしまいました。途中降板・・・3年生での続きの登板機会はないと思いますので、お話の続きは、教室前の本棚にありますのでぜひ、読んでみてください。つるちゃん、さぶろう、そしておじいちゃん はどうなってしまうのでしょうか