2022/9/30 08:42
行事風景
220927 授業参観&人権教育講演会

授業参観&人権講演会

9月27日(火)、人権に関する授業参観を行いました。1年生は「LGBTQ+」、2年生は「人権の歴史」そして3年生は「結婚差別」についてそれぞれ授業を受けました。

21世紀は「人権の世紀」と言われますが、インターネットでは多くの誹謗中傷やフェイクニュースが拡散されています。このように様々な情報が世間に氾濫している中で、誤った情報に流されないよう、人権に関する知識を身につけながら人権意識を高めて欲しいと願っています。残念ながら、中学校生活の中で人権についての授業は少ないですが、このような授業をきっかけに、日頃から友だち、親、先生等と意見を交換し、自身の人権感覚を研ぎ澄まして欲しいと願っています。

3年生 「結婚差別」について
2年生 「人権の歴史」について
1年生 「LGBTQ+」について

【授業参観を終えての保護者の感想】

●今回は「LGBTQ+」についての授業でしたが、現社会に於いて身にも起こりうるし、「LGBTQ+」だけじゃなく、色々な面で起こるトラブルだと思うし、みんなで意見をたくさん出し合っていて、難しい授業だと思いますが、生徒さんにとってとてもわかりやすく学べる授業内容にされていて、私も勉強になりました。

●DVDをみながらの授業、少人数にも関わらず、先生はずっと側にいてフォローしてくださっていました。手厚い授業、ありがたいです。

●「差別」という難しい内容だったが、みんな色々考えて、自分の意見を言えていたと思います。授業の様子も思っていたより落ち着いていたように思います。

授業参観に引き続き、人権講演会を開催しました。講師に(一社)山口県人権啓発センター事務局長の川口泰司氏を招聘し、「差別っていったいなんやねん? ~私の部落問題~」という演題で講演していただきました。生徒たちは川口氏の熱い思いを知り、心が打たれたようでした。特に、差別に対し、「差別をしない」ではなく「差別を許さない心」を持つことが大事だという言葉が強く心に残ったようです。

川口泰司氏の講演

初めにも書きましたが、SNSで故意に誤った情報を流す人がいます(※)。私たちがあらゆる人権問題に対して、無知、無理解、無関心では、逆に差別や様々な偏見を助長してしまう恐れがあります。そのようなことをおこさないためにも、自分の目や耳を使ったり、自分で情報を取りにいったりしながら、幅広い見地でものごとを考えることができるような人になり「差別を許さない心」を築いていきましょう。

川口氏の話を聞く生徒たち

まずは、日頃の学校生活を振り返ってみましょう。身近に差別はないですか、嫌な思いをしている人はいないですか?身近な差別を許さないことが大きな差別問題を解消していく「はじめの1歩」です。

※ウラアカを使いSNSに発信した過去の不適切な発言、行動等が原因で就職活動において、内定がもらえないという事案もありました。企業も雇用したあとで、社員の過去が明るみになると大きなダメージを負うので採用段階でしっかりと調査します。ウラアカ等を使う事で一見、匿名性が高そうに思いますが専門家が調べれば特定されます。SNSに発信した過去の不適切な発言、行動等は他の人を傷つけるだけではなく、自分の将来、未来も傷つけることになります。