「パパは女子高生だった」～自分らしく生きる～ と題して Like myself 代表 の前田良さんを迎え講演いただきました。今41歳の前田良さんは、トランスジェンダー(前田さんの場合は、生物学的性は女性でジェンダーアイデンティティ【自分の性別認識】は男性)です。前田さんの時には悩み、時には怒り、時にはパートナー、家族や仲間に支えられながら歩んできた生き方についてお話しいただきました。最初の紹介の中で「性の多様性」という言葉もありましたが、それ以上に一人に人間として魅力ある生き様の話を聞かせていただきました。
謝辞でも触れましたが「人との出会いで生き方が変わる」そして、その出会いのコツのヒントをいただきました。
その1 人を一人の人として見る
その人が所属する集団やカテゴリー、職業・・・(性もその一つです) 誰かが作ったイメージで一様に見て、判断してはいけません。「自分で考え、自分で見る」ことです
その2 出会いを大切に、初めから否定的なイメージをもたない
いろいろとその人と話をしてみる、ともに何かをしてみる。(それで自分と合わないなぁと思ったらそれはそれでいいと思います。でも、自分と合わないだけで敵でもなんでもありません。合わせる必要はありませんがある集団一員として協働は必要です)
前田さんの「おかしいと思ったら声を上げる」大切さなどほかにも、ハッとさせられたり、改めてうなづいたりすることも多かった講演でした。短時間でしたが有意義な時間を送ることができたのではないでしょうか。
先日、徳島に映画「ミステリと言う勿れ」を見に行きました。菅田将暉さん演じる久能整が、柴咲コウさん演じる専業主婦の赤嶺ゆらに「男は男らしく、女は女らしく、女の幸せは・・・なんていうのは、世の中のおじさん達が自分たちがその方が都合がいいから、それが正しいことみたいに、常識みたいに作り上げただけだから。騙されちゃいけませんよ」というようなセリフがあります。(テレビ版でも、第一話で風呂光巡査に同じようなことをいうシーンがありましたよね。みんなが知っているように言いますが・・・)
本日のの講演でもありましたが、みんながなんとなくそう思っていたり、そう思わされていることって多いと思いますよ。