2024/4/11 10:36
行事風景
240411 平バエさん(平バエまつり)

「今日、平バエ祭りだって」「えっじゃみんなで行こう」となりました。小回りがきく小規模校ゆえの変更です。ちなみに教育課程上の位置づけは「総合的な学習の時間 沼島を知る活動」で『ふるさと意識の醸成』を目的としています(遊びではございません・・・)

ここ沼島では、旧暦の3月3日に漁協と北区、南区、東区、中区、泊区から各1隻ずつ計6隻の大漁旗を掲げた漁船で漁師さんが沼島の岩礁「平バエ」を3回まわり、海上安全と大漁を祈願する平バエ祭りが行われます。勇壮なパレードをして平バエへと向かい、船上にて御神酒をあげ、お参りをします。昔は神主さん、寺の住職さんと共に平バエへあがり、祝詞とお経をあげ、漁師はお参りの後、その場で御神酒をいただき豊漁を祈ったとか。バエとは岩のことをハエ又はバエと呼ぶため、「平バエ」とは大きく平らな岩のことです。

初夏を思わせるよう陽気に誘われて平バエが一望できる高台まで登りました。観光客の方も多く沼島中学生の特技「雑談力」を生かして、東京からの観光客に「注目して応援しているよー」と言ってもらっていました。雄大な太平洋の眺めと勇壮に走る漁船の姿・・・見ごたえがありました。ちなみに来年の旧暦3/3は今の暦では3/31で春休み、再来年は4/19で日曜日です。在籍する特認区の生徒にとっては見納めとなる「平バエまつり」でした

春の遠足いやいや春の校外学習
平バエの周りを疾走する漁船に賛辞をおくる キラキラ☆彡
記録もばっちり どこまでも広がる太平洋

 

兜(かぶと)岩です。

【学習のコーナー】「旧暦」ってなに?

現在私達が使っている暦(グレゴリオ暦)は、太陽の動きをもとにして作られているため、「太陽暦」と呼ばれます。一方、太陽暦が明治6年に採用される以前の日本では、月の満ち欠けをもとに、季節をあらわす太陽の動きを加味して作られた「太陰太陽暦」が使われていました。一般には「旧暦」と呼んでいます。旧暦では、月が新月になる日を月の始まりと考え、各月の1日としました。それから翌日を2日、その次の日を3日と数えたのです。そして、次の新月の日がやってくると、それを次の月の1日としました。新月から新月までは平均して約29.5日の間隔ですので、12ヶ月間では約29.5日×12ヶ月=約354日であり、太陽暦の1年より約11日短いため、そのままではだんだんと季節とずれていってしまいます。そこで太陰太陽暦では、暦と季節のずれが大きくなってきて、ひと月分に近くなると、閏(うるう)月というものを入れて、ずれを修正しました。例えば、3月の次に閏月が入るとその月は「閏3月」と呼ばれ、その年は13ヶ月間あるということになります。閏月は平均すると19年に7回ぐらいの割合で入ります。