2024/5/17 16:54
行事風景
沼島探訪(1年生)

沼島探訪

1年生が本校に就学して1ヶ月が過ぎました。GWがあり生活のリズムも崩しがちでしたが、徐々に学校生活に慣れてきました。そこで5月14日(火)、5月15日(水)、5月16日(木)の3日間、1年生が沼島をより知るために沼島探訪を実施しました。この3日間で沼島の歴史や現在の様子を知ることができたと思います。

沼津様、中川様、そして西光寺の皆様、お忙しい中、生徒たちのためにそれぞれのご立場から沼島について色々と教えてくださりありがとうございました。生徒たちもこれから沼島に興味をもって登校してくることと思います。

それでは保護者の皆様、その様子をご覧下さい。

5月14日(火) 沼島八幡神社訪問

名誉宮司の沼津知明先生からお話を伺いました。沼島が国生み神話とつながりあることや4月の平バエ祭りと5月の春祭り、沼島の神社に祀られている様々な神様について様々なお話を聞くことができました。特に自分たちも参加させてもらった5月の春祭りについては「祭りの日に神様が神輿に降りてきて”おたび”をされる。」「各町のだんじりは、おたびをする神様のあとをついていく」「にぎやかな掛け声や太鼓の音が神様は好き」といった話を教えてもらいました。自分たちが引いていただんじりにそんな意味があったことを知り、「へぇ~」とおどろく面々でした。

名誉宮司と現宮司のお二人から、絵本を使って国生み神話の説明を伺いました。
沼島の歴史について絵が掲げられています。右の絵は国生み神話による伊弉諾尊、伊邪那美尊です。沼島誕生の瞬間です。
昔の沼島を上空から撮った写真です。江戸時代沼島の人口は3,000人ぐらいだったそうです。現在の人口は400人をきっています。
沼島の安寧、豊漁を願う平バエ祭りです。昔は岩(船が回っている中央にある岩)の上で神事を行っていたそうです。
5月4日。年に1度、神様が神輿に乗り御旅に出かけます。その後をだんじりが追いかけます。

5月15日(水) 沼島散策

この日は2時間目から山へ入って行きました。目指すは山の大神神社、通称「山の神さん」と沼島灯台です。道路は狭いながらもセメント舗装されています。しかし勾配が急で、たちまちみんなの額には汗がにじんでいました。道中横たわる蛇の死骸にびっくりしたり、草の中に生きている蛇を見つけて大声をあげたり、と大騒ぎでした。最後に西光寺というお寺で花まつりの甘茶のふるまいがあり、みんなでごちそうになりました。お釈迦様に甘茶をかけたり、甘茶の味に「あまー!」「おかわりー」「もって帰りたい」など口々に感想を話していました。西光寺様、ごちそうさまでした。

灯台に向かう途中、眼下に立神岩が綺麗に見えました
険しい山道もなんのその!
山ノ大神が祀られている社です。
今日は旧暦の4月8日。お釈迦が誕生した日です。この日を花祭りと言い、甘茶が振舞われます。西光寺でいただきました。ありがとうございました。

5月16日(木) 神宮寺訪問

ご住職の中川宜昭先生から神宮寺に縁の深い梶原景時の話を伺ったり、棒状石器を見せてもらったりしました。

圧巻は日本の庭100選に兵庫県で唯一選ばれている神宮寺の石庭です。その石庭を望む座敷で黙想をしました。

「君らのシャツの背中に書いてある克己心ってどんな意味?」「自分に勝つことです」「そうやな。自分の弱さを知ろうと思ったら自分と対話せなあかん。自分と対話しようと思ったら一人にならなあかん。」「一人になる勇気を持たなあかん。」中川先生の言葉を聞きながら鼻から吸った呼吸を丹田までおろし、ゆっくりと口から吐きながら7人一斉に黙想しました。石庭から座敷に吹く風の静かな音だけがする静かなひと時を過ごしました。

神宮寺に縁が深い梶原景時の話を伺ったり、棒状石器を見せてもらったりしました。

日本の庭100選に兵庫県で唯一神宮寺の石庭が選ばれました。

日本の庭100選に選ばれた神宮寺の石庭です。生徒たちは心を静め、心と目で石庭を見学しています。