2025/1/17 18:57
行事の様子
震災30年の集い

 6時間目、全校生で”震災30年の集い”を行いました。冒頭、校長先生は1つの時計をもっておられました。「校長室に大切に保管してある時計です。30年前の今日、一宮中学校の生徒が二人なくなりました。この時計も震災で足が2本折れて傾き、時間が5時46分で止まっています。当時の校長先生が「忘れない 二人の生命」と、この時計に書いて貼り付けてあります。」と話をされて、大切な時計を通して全校生徒に命の大切さを説諭しました。

 この後、北淡震災記念公園、震災の語りべ事務局より黒谷さんをお招きし、ご講演をいただきました。

 長く揺れる地震は津波が伴うので、何も考えず高い所に逃げましょう。
阪神淡路大震災の活断層の真上に立っている家(右上)

 黒谷さんが「防災教育とは、準備のことです。」と教えてくれました。

阪神淡路大震災後、右奥の人がはだしで避難している様子

 寝ている時に地震が起こり、準備がないと、はだしで逃げるしかありません。履物があれば、自分も逃げることができるし、他の人も助けられる。いろいろなことができます。

防災マップなどを使って、家族と防災についての家族会議をしてほしいです。

 家族で同じ情報を共有することが大切です。家にいる時は、家族で一緒に避難場所へ行けるし、昼間に地震があり、家族がばらばらでも、家族と会うためにどこへいけばいいのかがわかります。

ローリングストックとは普段から少しずつ多めに食材や加工品をストックしておくことです。

 南海地震は阪神淡路大震災よりも広範囲にわたる可能性が高く、地震後に物流が停まる可能性も高いです。自分で1週間分の食料を用意しておくのがよいでしょう。

 以上の様に、黒谷さんから30年前の震災当日のことだけでなく、身近な防災ノウハウについてもお話しいただき、いかに自分の命を大切にするかをご指導くださいました。閉会の生徒会本部役員によるお礼の言葉を受けて、黒谷さんは「いいことを話してくれた!今日学んだことを次の人たちにバトンタッチしていってほしい。」と話されていました。

 今日の黒谷さんの講演をきっかけに、ご家庭でも震災についての話をして、自分を守り、家族を守り、地域を守るための準備をしていただきたいです。