1年生の教室を覗くと、おやおや、2年生がタブレットで何かを見せながら話しかけ、1年生が食い入るように聞いています。どうやら国語「ビーバーの大工事」でクイズづくりの学習をしたことから、今度は自分の選んだ動物クイズを作り、それを1年生に見せに来たようです。
2年生といえども、タブレットの使い方はもう大人顔負け。聞き手の興味関心に留意してプレゼン資料が作成できています。今日は1年生のこの組でやってみて、一旦、教室に戻ってふりかえりをしてから話し方や見せ方を改善し、再びもう一つの組でやるそうです。
タブレットが学校に入ってきて、もうすぐ3年になります。本校は、保護者の皆様のご理解とご協力で「とにかく使う」ことを進め、「まずは使えるように」してきました。そのおかげで、今は教員の方が「それどうやって使うの?」と児童に尋ねるくらいで、タブレットの使用スキルはどの子も非常に高くなりました。2年生がもう文具の一つとして使っている状況をみると、もはや「とにかく使う」フェーズは終わったと言えます。
Chat-GPTは昨年秋に発表されたばかりなのに、たった一年でかくも急速にAIが進化し続けている現状を見れば、もう数年のうちに、私たち大人が全く予測できなかった社会になっているはずです。もちろん手書き・手作業等の学習過程は学びを得るうえで大切ですが、子どもたちがその社会で生きていけるようにするには、今後学校は、まとめや表現はデジタルで行う前提で学習を進めていく必要があります。子どもたちが将来リスキリングする際の素地作りとしても、なお一層、タブレットを活用する力を高めていけるよう授業改善を進めていきます。