「答えは一つしかありません。」なんていうことは、「道徳」には不相応に思います。考え方の方向性や結論を導き出す回路は、千差万別だと認識するとともに、そのことを「容認するココロ構え」が必要です。
金曜日の4時間目、全教室一斉の「道徳」は今日が最後になるかな?っと思いながら、全教室を行ったり来たりしました。前文に記したように、人の思考回路は、自身の経験値に頼らざるを得ないことが往々にしてあると思います。ましてや道徳的な価値(葛藤)を考える場合は、その経験値と『道徳性』は切っても切れないと思います。
「子どもは社会の生き写し」なんて言葉があるように、子どもは育っていく環境に大きく影響を受けるものです。社会、に当てはまる言葉として「大人」、「学校」、「親」、「家族(家庭)」などなどに変換されたものを目にすることもあります。道徳性を高めるためには学校だけではなく、ご家庭の協力とを合わせた『両側面』からアプローチすることの必要性をこの数十年考えてきました。
中学校教諭として、子どもたちが取り組んだ道徳の「ふりかえり」シートを保護者に見てもらうとともに、コメントを求めるなどの取組をしたことも懐かしい思い出です。鮎原小学校では、従来にも増して「道徳」を重点として『人として』を意識する力を育もうとしてきました。数値などの客観的な「結果」は見えない分野ではありますが、子どもたちの学校での様子、そうじや各種の行事、休み時間、等々を観ると、ニュースにみられるような重大な「いじめ」は想像できません。同時に、結果として大きな生徒指導上の課題も見られませんでした。
こうしたことも、道徳の授業をあんしんネットを通じてお伝えすることにより、すべてのご家庭で、ということは難しいとは思いますが、各ご家庭の協力のたま物だと考えております。今後とも文頭の「容認するココロ構え」を意識しつつ、子どもたちの「人として」を意識する力を「共に」高めていきましょう。
ということで、今年度最後となる「全校一斉」の『金四』道徳をお伝えします。
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「本日中を目途に配信する旨の連絡」について昨日、お伝えしておりましたが、本日(10日)の配信となった旨の連絡がありましたのでお伝えします。一日遅れとなりましたこと、ご容赦ください。