部活動に勤しむ生徒たち
2月15日(木)。放課後、部活動を観て回りました。この日は、職員の出張等で残念ながら文化部は休みでした。
【陸上競技部】
陸上部の平田さん、部員はひとりですが、日々、黙々と自主トレを行っています。平田さんの専門種目は投てきです。記録を伸ばすために、学校そして家でも上半身を中心に体全体を鍛えているそうです。部活が始まる頃、霧雨が降りだしたので急遽教室でのトレーニングにメニューを変えました。以前にも書きましたが、陸上競技は自分との戦いです。練習にしろ、試合にしろ苦しいことが多い競技だと思うのですが、愚痴一つこぼさず1㎝記録を伸ばすために日々努力できる、そんな平田さんは素晴らしいです。これからも、目標に向かって、一歩でも二歩でも近づけるよう努力してください。頑張(顔晴)ってください!
【柔道部】
柔道家の佐藤宣践先生が来校されました。佐藤先生は九段の有段者で、紅(赤)帯(九~十段)を許されたまさしく柔道界の重鎮です。戦績も以下の通り優秀な成績を収められています。
世界柔道選手権
金メダル 1967年 ソルトレイクシティ 93㎏級
銅メダル 1969年 メキシコシティ 無差別級
銀メダル 1971年 ルートヴィヒスハーフェン 93㎏級
金メダル 1973年 ローザンヌ 93㎏級
この度、佐藤先生が沼島に来られたのは、本校の奈木先生と繋がりがあり、特に、昨年、「すまたん」というテレビ番組で放送された沼島中学校柔道部の部活動の様子をみて、面白い取り組みをしているなあと興味をもたれたからだそうです。その取り組みを是非参考にしたいということで校舎や授業風景、そして部活動等を観て回られました。
練習が終わったと、佐藤先生から講話がありました。佐藤先生は「柔道をもっと広めたい」という強い思いをおもちで、このように機会を捉えては全国を行脚されているそうです。講話から、「人との出会いを大切にし、日本の柔道をもっと広めるために」という強い思いが伝わってきました。講話後、生徒たちに佐藤先生の講話について聞いてみましたが、佐藤先生の思いが生徒たちの心に物凄く響いていました。本当にこのような機会に恵まれ、柔道部員は幸せです。(余談ですが、年齢は80歳とご高齢ですが、お会いするととても若々しくそしてオーラがものすごく、お話をさせていただいている間、私の背筋が自然にピンと伸びるといった感じです。)
その佐藤先生の講話を簡単にまとめました。
・お釈迦様があらゆる人に手を差し伸べている。そして、その差し伸べられた手と自分の手が繋がったとき、物凄い力が生まれる。沼島中学校の柔道部に置き換えると、奈木先生がお釈迦様で君たちに手を差し伸べている。その差し伸べられた手を君たちが掴もうと努力できるかどうかです。繋がることができたとき物凄い力が生まれます。どうぞ頑張って繋がってください。
・目標に一歩でも二歩でも近づくことが大切。
・柔道を通して、人生の成功体験をしてほしい。
・天狗(心のケガ)になってはいけない。
・ケガをしないように。
・「聖」という漢字で耳と口のバランスが大切。口が大きいとバランスの悪い字になる。だから色々と言うばかりでなく、まずは人の話をしっかりと聞きなさい。
本日の佐藤先生の講話をお聞きし、陸上競技部と柔道部、競技性は違っても、人として目指すところは同じだということを改めて思い返すことができました。
佐藤先生、本日はお忙しい中、ご来島いただきありがとうございました。生徒たちに佐藤先生の思いが伝わっているように思います。今後の生徒たちの活躍を温かく見守りください。