2025/1/17 19:07
行事風景
250117 阪神淡路大震災から30年・・・よりそう

あれから30年・・・

 今年で、阪神淡路大震災から30年となります。専門家によれば「30年限界説」(災害の記憶は、発生から30年たつと継承が難しくなる)と言われていますが、自分の目で、肌で能登半島地震及び豪雨災害の爪痕を見て、感じたキミたちにとって、阪神淡路大震災の映像から同時の様子を思い浮かべることができるのではないでしょうか。

 当時、西宮で被災した私にとっても災害後、勤務校への通勤途中に見た「ガラス片で足の踏み場もない部屋」「一歩、外に出ると何かが燃えているにおい」「ねじ曲がり落ちた高速道路」「横倒しになったビル」「崩れた家に『○○で待つ △△より』という伝言」「行きは立っていたいたけど帰りは崩れていた家」「フロアが波うち危険で入れない体育館」「寒風吹き荒ぶ中、給水車に並ぶ長蛇の列、給水作業をする自分自身」・・・・は本当にあったことなのだろうかと思ってしまいます。そのリアルな記憶の伝承は、確かに難しいように感じます。ただ、その時に感じたこと、学んだこと・・・を次世代に継承していくことは、今回の能登半島地震、豪雨災害これから起こるであろう南海トラフ巨大地震などで自分がすべきこと、できることの教訓として生かされていきます。次の世代に伝えていくのは、伝承する命のバトンを受け取ったキミたちです。そのバトンが、次の世代の命を生かし、救うかもしれません。

2025.1.17 追悼集会 神戸東遊園地

 30回目の追悼集会に河野先生が参加しています。写真と感想と思いを送ってくれました

「今年30年目で初めて参加できるようになりました。すごい報道陣や記者の数でした。経験した方にとって大きな思いがあり苦しさを感じます。経験していない人にとっても、この場に参加することで「命を守る」決意とすべを学ぶことができます。(高1のときに西宮で被災し当時の場面と重なりなかなか追悼集会に参加できませんでしたが)沼島小中学校の子どもたちの能登半島地震での活動や地域の方々とともに防災に真剣に取り組む姿に背中を押してもらい、追悼集会に参加できました。ありがとうございます」

ラジオでは、「悲しみが深すぎて追悼行事に参加できませんでした。30年経って、忘れることはできませんが気持ちの整理がついたので初めて参加できました」という話をされていた方がいました。震災で愛する人を失った多くの方々にとって、その気持ちの一区切りが10年、20年あるいは50年・・・かもしれません。みんなが思いをつないできたからこそ、追悼集会というみんなが集える場所がのこっているのですね。

支えられて生きていること、あなたに支えられている命があること・・・

※※ちゃん

 あの時、生きていたからこそ 今を生きられる
 人生、楽しいだけじゃない  辛いことも悲しいこともあるかもしれない
 でもね、それは、あなたが生きているから
 あのときに、生きたくても生きられなかった たくさんの人がいる
 だから、今を生きていられることに感謝できる子になってほしい
 あなたも、この春から中学生
 生きていることが、どれだけすばらしいことかをたくさんの人と出会って
 たくさんの経験をする中で自分自身で感じてほしい
 そして、温かい友達と一緒に素敵な人生を送ってほしい

この手紙は、阪神淡路大震災で愛する双子の子どものうち男の子を亡くしたお母さんから、双子の女の子に宛てた手紙です

回想 10年目の震災

 配布物に阪神淡路大震災から10年目の2005.1.17の南淡中学校で私が担任していたクラスの学活の資料を掲示しています。当時の公式発表では亡くなった方は6433名でした。(今は6434名です。)この当時の南淡中生は、幼いながらも自身も震災体験し、保護者にとっては、まだまだ震災の記憶が生々しく残っています。ぜひ、ご一読ください。

2025.1.17 阪神淡路大震災から30年 追悼集会

地震で命を断ち切られた方だけではなく、みんな一人一人に命の物語がある。そして、あなたの隣の子にもみんなに愛されて育った命の物語がある。そう考えるといじめなんてもってのほか、人にやさしくなれるよね
阪神大震災で断ち切られた6434の命、能登半島地震で断ち切られた515の命の冥福を祈るとともに、そして、みんながつないでくれ今、こうして生きている命に感謝し 黙祷

 

第3期 能登半島地震・豪雨災害支援募金 への協力のお願い

 「沼島から元気を届けたい!!」として昨年3月に沼島小中学校児童生徒会の活動の代表として中学生が柔道の被災地交流練習会に合わせて金沢市役所に募金を届けました。今年も柔道部は3月最終週の全国大会の帰りに北陸へ向かい、被災した中学生等と被災地交流柔道練習会を実施する予定です。その機会に昨年も被害状況を視察させていただいた内灘町をはじめ能登半島の今を、復旧復興の様子を生徒たちに見てきてもらい沼島の小中学生にしっかりと伝えてほしいと思っています。

つきましては、少しでも被災地支援になればと考え沼島小中学校児童生徒会では、第3期能登半島地震・豪雨災害支援募金活動に取り組みます。第1期、第2期と保護者様を始め地域の方々、活動に賛同していただいた方々より多くの募金を預かり能登半島へ届けてまいりました。再度のお願いとなりますが支援していただくようお願いします。

【時期】 本日~3/17(月) 

【募金箱設置場所】沼島小中学校及び沼島総合センター

2月2日(日) AM8:15頃~  全淡柔道大会会場 南あわじ市福良B&G武道場にて、募金の呼びかけを行いますので、大会に応援、見学に来られた折には募金に協力をお願いします。