◆8月6日(広島平和記念式典)、8月9日(長崎平和祈念式典)、そして8月15日(全国戦没者追悼式)と、平和について考える節目となる日が続きました。
◆志筑国民学校(初等科6年・高等科2年)の昭和20年度学校経営方針は、「決戦教育企画運営」として次のように記されています。
第一章 学校経営の基本
一 教学の基調 1 師道の昂揚 2 校紀の粛正
二 錬成の眼目 1 勤労生産の強化 2 教科授業の簡素化
第二章 教学錬成の重点
一 戦力の啓培 1 精神教育 2 国防体連
二 戦力の増産 1 二つの錬成点(精神訓練と体育訓練) 2 五つの生産面(農場、工場、山林、牧舎、海浜)
◆志筑国民学校では航空訓練・海洋訓練・機甲訓練の三つの訓練を実施していたようです。また、「女子生徒が地元の工場へ学徒動員された」「神戸市の国民学校より集団疎開児童を多数受け入れた」との記録もあります。戦争の激化とともに、ここ志筑における学校生活も戦時色に塗りつぶされたものになっていきました。
◆「過去に起こったことを変えることはできません。しかし、未来は創ることができます。」8月6日に広島市の小学生が読み上げた「平和への誓い」には、強い決意と大きな希望が込められていました。
志筑小学校は「人権を大切にし、いのちを輝かせる学校」です。平和で豊かな未来の社会の主役となる子どもたちを、学校・家庭・地域が一体となった教育の力で育てていきましょう。
終戦から77年目の夏が過ぎていきます。