2022/12/1 13:01
お知らせ
いのち・平和について考える

◆12月4日から10日までは「人権週間」です。これは、昭和23年(1948年)12月10日、国連総会において「世界人権宣言」が採択されたことに由来しています。

人権週間においては、様々な機関・団体により人権啓発活動が行われます。淡路市では12月10日(土)に「淡路市人権を考える集い」(14:00~ ふるさとセンター)が開催されます。

◆人権について考えるこの時期を「いのち」「平和」について見つめ直す機会にしたいと考え、12月1日の児童朝会で校長が小学生による手作り絵本『せきれい丸そうなん』(作/石屋小学校絵本部 平成元年(1989年))を使って話をしました。

◆せきれい丸は、岩屋と明石を結ぶ定員100名の連絡船でした。戦後間もない昭和20年(1945年)12月9日、定員をはるかに超える349名(乗客344名、乗組員5名)を乗せて岩屋港を出たせきれい丸は大きな波を受けて転覆し、304名の方が死者・行方不明者となりました。

「定員を無視して荒海へ出たことが事故の直接の原因ではありますが、だれもが食べること、生きることに必死で心をすり減らしていた、戦後の混乱期がおこした悲劇でした。」(『せきれい丸』くもん出版 より)

◆世界の平和に緊張が走りつつある今、SDGs(国連が全会一致で採択した「持続可能な開発目標」)が掲げる「誰一人取り残さない社会」を実現するためには、異なる社会とつながることが必要です。そのための共通の基盤が「人権」です。

本校は「人権を大切にし、いのちを輝かせる学校」として、様々な人・社会とつながりながら、平和な未来の担(にな)い手を育てる取組をすすめていきます。

 

※この事故を題材とした影絵劇のビデオを、5年前に本校の人権集会で鑑賞しました。6年生の記憶に残っているかもしれませんね。

せきれい丸の事故については、『淡路市小学校社会科副読本』でもこのように取り上げられています。
この慰霊碑は、生存者の方のご努力により昭和62年(1987年)に建てられました。海峡に向かって手のひらを合わせた形をしています。(岩屋・鳥の山展望台)
令和2年(2020年)に発行された絵本『せきれい丸』(作/たじま ゆきひこ・きどうち よしみ  くもん出版)。地元の方から各小中学校の図書室にご寄贈いただきました。
児童会「しづきっ子チャレンジ アジャタ大会」(12月16日)に向けた練習。6年生が指導しています。6個の玉を一度に入れるテクニックがあるようです。
12月のスタートは冬本番の寒さになりました。それでも休み時間の運動場には元気いっぱいの子どもたちの姿があります。