◆阪神・淡路大震災から29年。今年も1.17を迎えました。能登半島の地震が発生したばかりとあって、特別な思いの重なる日となりました。本校ではメモリアル集会・防災ラリーを実施しました。
◆防災ラリーでは、5年生が運営するコーナーをなかよし班で巡り、ワークショップを行いました。各コーナーでは防災グッズ作りや応急手当、防災かるた、防災クイズの体験を通して地震・防災について学びました。「きょうの体験を生かし、大きな災害のときにも一人一人が命を守ることを願っています。」(閉会のことば 5年生)
◆「志筑小学校沿革誌」に記された1.17の記録は以下のとおりです。(昨年に掲載したものを再掲)
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・地震発生時刻 1月17日午前5時46分ごろ
・マグネチュード7.2(※のちに7.3に訂正) 震度7の激震
・1月17日(月)6時45分 学校へ出勤したが緊急のベルが鳴りっぱなしで、職員室のロッカーはほとんど倒れていて足の踏み場もない
・7時40分ごろ 児童が登校を始める(出席者83名)
・校舎点検の後、校外の倒壊家屋の多さに気づき、集団下校を決定
・集団下校から帰校した教師より校区内の様子が少しずつ知らされる
・連絡のつかない家庭がかなりあった
・翌日を臨時休業日にすることを決定
・1月18日(火) 職員は体育館への救援物資の搬入を手伝う
・校区を回り、通学路の点検、検討をする
・1月19日(水)通学時の安全確保のための登校指導(3学期末まで続く)
・授業を再開したが、震災の影響で登校できない者、風邪で欠席する者がかなりあった
・弁当を持参できない児童のために救援物資のパン・飲み物を確保
・集団一斉下校を実施 (3学期末まで続く)
・給水ができないため、便所の使用については一階便所のみ。くみおきの水で流す(1月21日まで続く)
・自衛隊車両等の駐車があり運動場は使用できず(1月25日まで続く)
・1月24日(月)給食再開
・1月28日(金)一時転入生受入れ始まる 以後8名の転入生(3学期末までに全員元の学校へ転校)
・島内はじめ、全国より救援の物資、見舞いの便り、義援金が寄せられる
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◆あの日から29年。志筑の街は、人々の「つながる力」によって復興しました。今なお地震被害の中で困難な生活をされる方々に思いを寄せながら、震災の教訓を受け継ぎ生き方を学ぶ取組を続けていきます。
※1月18日に予定していた避難訓練は悪天候のため延期します。