(続きです)
子どもがうそやごまかしをしないために
子どもが周りからの信用を高めていくためには、「うそやごまかしをしない」ことが大切です。では、子どもがうそをついたりごまかしたりしないために何が必要でしょうか?
〇 本当のことを言っても、怒鳴られたり厳罰されたりしない安心感
が必要であると考えます。
子どもが不具合を起こした場合、大人の感情が動いてしまい怒鳴ったり厳しい罰を与えたりしてしまいます。強烈な口調で怒ったり、楽しみを禁止したり、一昔前なら叩いたり・・・・
人間だれしも持つ感情の動きですから、上記のことは経験のある人が多いのではないでしょうか。一方、子どもは自省とはいかず自己防衛本能が働き、うそ、ごまかしをしてしまうのでしょう。
しかし、起こしてしまった不具合をどのように対処していくかが、子ども自身にとって(相手があるならば相手にとっても)重要な課題なのです。そこに行動を向けさせなくてはならないと思います。叱る内容が心にしみわたるよう、叱る側の冷静さが必要なのです。
私は失敗経験ですが、感情に任せて指導してしまうこともあって、子どもに必要のないうそをつかせたり、うそを見抜けなかったりしました。
もっと冷静な気持ちで、「これからどうしたらいい?」ということを投げかけて考えさせることが必要だったと反省しています。
働きかけと気づき
先ほども申しました通り、子どもの成長過程では「自分のそれまでの不具合な行為」「うそ、ごまかしを繰り返す」ことに気づけなく、「信用されない」悲しさを感じることがあるかもしれません。
子どもは大人からの働きかけと自分の気づきによって、「うそ、ごまかしをしない」「不具合があれば適切に対処できる」「正義感が強い」「相手を大切にする」などのことが自然にできるようになっていきます。そして「他人からの信用」を得ていくのです。
「自分のことを信用してくれない」という子どもの嘆きは、心痛いものです。自分が招いた結果なのかもしれませんが、我々大人とともにその嘆きをなくしてあげたいと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。