(続きです)
周りの大人として
さて、今回は「学びたい気持ちを高める」ということをテーマに書いています。「学びたい気持ちを高める」ために私は次のことが大切だと思います。
学びたいという自発的な気持ちと、それを応援する支援者がいること
先ほどの「さかなクン」の例でいうと、魚が大好きでその知識を広げていったと想像できます。
ところが学校の勉強はそっちのけなので、当時担任の先生はずいぶん心配したそうです。みんなと同じことをしていないので、将来生きていく力が身につかないだろうと・・。私も教師なので同感です。
しかし「さかなクン」の母親は、魚に夢中になっている彼を認め続け、好きなことを優先させてくれたそうです。将来の活躍など約束されていたわけでないのに、ただただ子どもを否定しなかったということです。
学校の勉強をしなくても豊かに生きていける、ということでは決してありません。実際、勉強をせず過ごしてしまった人が「もっとしておけば」と悔やむことをよく聞きます。
ここでは、自発的になれない勉強は長続きしないので、学ぶ意欲を育てていくためにどのような支援をすればいいのかを考えたいと思っています。
支援の方法
冒頭の①~⑥について、小学生ならば①②③⑤が当てはまるのではないでしょうか。子どもはみんな好奇心の塊です。好奇心こそ、学習意欲の原点です。そんな気持ちを認めてあげると子どもは意欲が続くことでしょう。
子どもに「これ何、あれ何」とか「なんで、どうして」と聞いてこられたら、好奇心を育むためにも丁寧に答えてあげるといいと思います。しかし、一つ一つ答えるのは大変だと思いますので、そんな時は「調べ方を教えるね」と、次の行為を促してあげるのがいいでしょう。
④⑤⑥は小学校高学年以上だと思いますので、子どもの自主的態度に任せて見守ってあげるといいと思います。失敗が続いて心が折れそうなときには「大丈夫だよ」「できるよ」「ゆっくり進めばいいよ」などと笑顔で応援してあげてください。また、大人自身も進行中の「学び」を持っていれば、子どもの気持ちに寄り添えることでしょう。
今回は、学びの意欲について書かせていただきました。子どもの好奇心を育み、支援し、そして大人も学んでいる。そんな大人に囲まれて子どもたちが日々過ごせたら、素敵なことです。そのような環境をぜひ作ってまいりましょう。最後まで読んでくだりありがとうございました。