(続きです)
短くなりすぎた鉛筆のデメリット
鉛筆を使うよさについて説明しましたが、鉛筆は筆やペンと違って短くなっていきます。すると気をつけなければならないことがあります。
短い鉛筆では
①筆圧をかけにくく、脳への良い刺激が少なくなってしまう。
②書きにくいため、字が歪(ゆが)んでしまう。
③指を不自然な位置に置いたり、変な力を入れて握ったりすることになる。それに伴って手、腕、肩、首、目が疲れるので、集中が持続できなくなる。
④姿勢の悪化や集中力の低下により、健康や学力にマイナスの影響が出やすい。
鉛筆の長さと本数
適切な鉛筆の長さは15cm程度 とされています。これくらいの長さであれば、握りやすく、持ちやすいため、手が疲れにくいです。そして10cm以下になれば、放っておいてはいけません。新しい鉛筆に変えるか、補助キャップをつけて対策をします。
筆箱の中身については、長めで先の尖った鉛筆が常に数本揃っていることがとても大切です。授業を見ていると次のように思うことがあります。
書きづらくなった鉛筆を削るために離席する児童を見ると、せっかく勉強に取り組む気持ちになっていたのに、気持ちが途切れてしまったなあ、もったいないなあ・・・と。
書くことのできない状態を放っておけませんから、教室に鉛筆削りは置いています。けれども毎日、尖った鉛筆が数本用意されていると、学習効果が高くなると私は思います。なぜなら、離席の必要がなくなり集中が続きやすいことと、整美された筆箱の中身を見ると学習に対して丁寧な気持ちになりやすいからです。
筆箱のご確認を
そういえば、ある担任の学級通信では「筆箱の中身を見てあげてください」「鉛筆の準備を子ども任せにせず、自分で毎日できるようになるまで親子で取り組んでください」と、頻繁に発信していました。
毎日、1回1回の授業を整った気持ちで受けることができれば、ぐんと学力が向上するのではないでしょうか。仕事も勉強もスポーツも、遊びの計画も準備を整えてこそ成果があらわれるものです。私たちも授業する側として、準備を大切にしなくてはなりません。子どもにとって準備のひとつは、筆箱の中身が整っていることです、
鉛筆の準備を十分にしていただいているご家庭も多いと思いますが、ぜひともよろしくお願いします。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。