(続きです)
感性の高め方
さて、私たちの身近にある話に戻ります。
私たちは、これはセンスがいいなあとか、シンプルで分かりやすいとか、おもしろい、美味しい、などと心が動かされる場面があります。
そんな風に作品や言動を通して、人々に感動を与えられる人(チームなど)は感性が鋭いと言えるのではないでしょうか。
子どもたちには、感性を磨きつつ人々に感動を与えられる大人に成長してほしいのです。
感性は素質ではなくて、日々「本当にこれでいいのいか」「自分ならこうする」という疑問や思考を持ち、行動に移していれば、必ず身につけられます。また、美術や音楽にふれるだけでなく、様々な体験によって身につけることもできます。
「みなと同じでいい」という考え方だけでは、無難というより変化の激しい時代で取り残されることになってしまう、と私は思います。
私が小学生のころは、一つの正解(例:安定した会社に入ると安心)に向かう人たちが多かったと思います。経済成長が著しいときは、正解を目指しておけばそれなりに人生を歩んでいけました。皆が同一でよかったのです。逆に感性の鋭い人が生きづらかったのかもしれません。
これからは
かつてのような正解を目指すだけでは、時代遅れとなったり、不必要な人材となったりして力を発揮できなくなると言われています。
学校の教員は教科指導において黒板とチョークだけでは、子どもはついてこないでしょう。学級の秩序を保つことにおいても、画一指導のみではもはや通用しません。子どもたちの要求に応えられたり、応えられなくても説明して納得させられたりする力が、感性の鋭さということではないでしょうか。
教員も感性を磨いていけば、子どもの心を動かす魅力的な先生になるでしょう。
そういうあなたはどうなの?と突っ込まれそうですが、私もがんばります。
子どもたちは、いい意味で経験不足です。だからこそ「カエルが全部飲んだ」と答えるなど、自分なりに考えて(自分の感性で)行動し、我々の心を動かすことがよくあります。そんな姿勢を持ち続けて、人々に感動を与えたり、新しいことを生み出したりできる大人になっていくよう、応援していきたいと思います。
豆知識
ピカソの本名は、
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンディシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
なんとカタカナ74文字です。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。