





(続きです)
今、日本社会の課題として若者の離職があります。就業後3年以内の離職率(2021年3月卒業者)は大学卒34.9%、高校卒 38.4%(厚生労働省)で離職理由の上位は勤務条件や人間関係が合わなかった、とのことです。
離職には様々な事情があったかもしれません。ただ粘り強く乗り越える力が不足していた可能性もあります。乗り越える力があったなら好きな仕事を続けられていた若者が多かった、とも言えるのではないでしょうか。
そこで、子育てには一定の厳しさが欠かせないと思います。ただし正しい考え方のもと行わなくてはなりません。
厳しさと優しさ
次のことは参考になると思いますのでご紹介します。子育てに関する大人の厳しさと優しさのバランスにおける傾向です。(アメリカの発達心理学者ダイアナ・バウマリンド、他による)
①厳しさ(低)×優しさ(高)
「放任型」と呼ばれ、周りからは「甘やかし」と思われる。愛情を受けているため自己肯定感はありますが、他者との協調性を学ぶ機会に乏しくなります。また我慢することが苦手となってしまいます。
②厳しさ(低)×優しさ(低)
「無関心型」と呼ばれ子どもは「自分は愛されていない」と感じやすく自己肯定感が低くなります。大人のモデルからは何も学べずに、人間関係においても苦労します。
③厳しさ(高)×優しさ(低)
「権威主義型」で支配的であることから、子どもの意見や感情は考慮されません。なので自発性が育たなかったり、問題があった時に大人に相談しなかったりします。
みんなで関わる子育て
あともう一つの組み合わせがあります。皆さんもこころがけている
④厳しさ(高)×優しさ(高)です。
この姿勢で子育てを行うと自己肯定感が高く、責任感のある子になります。大人との信頼関係が深いため、安心して物事に取り組めます。
日々の子育ての中で、厳しさや優しさが足りなかったなあと反省することもあるのではないでしょうか。それは多くの大人に当てはまると思います。
けれども、子の成長を願わない親はいません。子どもに関わる大人は、親を中心に多くの関係者がいます。私たち大人ができることは、子どもに安心を与え、時には背中を押して挑戦を支えることです。これからも皆様と協力して参ります。
2学期が始まり一週間がたちました。みんな頑張っています。どの子も社会に出たとき、たくましく未来を切り拓いてほしいなあという思いです。今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。