今回のテーマは、お子さんの片付けについてです。悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。片付けが常にできている児童は少ないと予想しています。大人でも苦手にしている人が多いことでしょう。しかし、片付いている状態は精神にも良い影響を与えるということが、多くの研究で分かっています。例えば、ストレスの軽減や集中力の向上、さらには人間関係を好転させるとまで言われています。
私自身も振り返れば、部屋が散らかっている時は、前向きな気持ちになれず、だらだらと無駄な時間を過ごしていました。散らかっていると、必要な物を探すのに時間がかかります。探すことが面倒になって新たに買ってしまったりすると、お金の無駄遣いになってしまいます。そうして物が増えれば増えるほど一つ一つの物を大切にする気持ちがなくなっていました。
子どもの場合、片付ける行為・片付いている状態そのものが成長に深くかかわってくると、私は思います。ただ、個人差のあることなので、同年代のだれだれと比べて片付いているか否かの判断は、子どもにはマイナスだと思います。その子本人の片付けるスキルが上がればよいのではないでしょうか。
私自身がこれはいいなあと思う片付けの方法をご紹介します。完全にはできていませんが、心がけています。
それは、「使わなくなった物は当然、使うかもしれない物も捨てる」です。
何回も読み返すほど影響を与えてくれたけれど、今は読んでいない本や、新しいけどしっくりこなくて着なくなった服などを捨てるにはものすごく勇気がいりました。けれども捨ててしまうと後悔はなく、むしろ部屋やタンスがすっきりとして爽快感を得ることができました。
小学生についてはどうでしょう。学年が上がれば、過去の物がどんどん増えていきますので、片付けの難易度が上がります。けれどもお子さんが一生懸命作った作品や教科書・ノートは成長の証として置いておきたい物です。そこで使わなくなった大切な物は、目につくところから遠ざけて保管しておくことがいいと思います。
(続きます)