令和4年も最後の日となりまた。ご家庭におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。今年最後の話題は子どもの変容について書かせていただきます。
子どもたちは、心や体の成長と共に少しずつ思考や行動が変化していると皆様も感じられていることだと思います。また、短期間で劇的に変化することもあります。どのような変化においても、その子自身のがんばりと、周りからの影響があってのことです。
ご家族の皆様や友だち、関係者や先生から受けた良い影響で、来年(明日から)も良い変化を続けてほしいと願っています。
学習小学校の児童の中には今年1年で劇的に変わった子が何人もいます。その子の自信に満ちた表情がうれしいですし、その子について親御さんと先生が話し合われている姿、様子もとてもうれしく感じました。
皆様と来年も良い関係を築いて、子どもの変化を喜びたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて、毎朝の子どもの様子から、子どもが変わった例をご紹介させていただきます。
あいさつの話になりますが、あいさつができない子もいます。その原因が、その子にとってどうしようもない場合もあるので、できないイコールダメと言うつもりは全くありません。そのことを踏まえてお読みいただけるとありがたいです。
私は「毎日自分からあいさつを」と児童朝会でいつも言っています。学校などで得た自分の知識や技能は、アウトプットできなくてはなりません。アウトプットする一つの取組として、自分からあいさつすることを呼びかけています。他にも自ら人間関係を構築できる人材になってほしいという願いなどもあります。
あいさつの方法は声以外にも、身振り、表情など方法はいくらでもあり、心がこもっていれば、きちんと相手に伝わります。
私が毎朝立っている場所で、多くの子どもたちは先にあいさつをしてくれます。一方、こちらからあいさつをすれば返してくる子もいますし、下を向いたまま通り過ぎる子もいます。
私は、あいさつをしないでいる子に「あいさつをしなさい」とか「あいさつしようね」と促すことをしていません。
あいさつをしない児童のうち、一人の子について書きます。私のそばを通る時うつむいて通ります。私は「おはようございます」と声をかけるのですが、そのまま通り過ぎます。そんな日が、1年半以上過ぎていました。
ひょっとしたら、毎朝私のそばを通ることが、苦痛に感じているのではないか、あるいはあいさつできないでいる自分の肯定感を、毎日下げているのではないか、とそんなことも想像していました。
そんな理由もあって、私からあいさつを促すことをしていなかったのです。
私にできることは、他の子たちに対するのと同じように、できるだけ自然体で「おはようございます」と言うことだけでした。
(続きます)