(続きです)
話をしている人に、おへそを向けて聞こう
これについては、私は100点ではありません。先生たちに声をかけられて、作業中のパソコンから手を離さず、話を聞いてしまうことがあります。
ところが、学習小学校の6年生はすごいです。3月の修業式(当時は5年生)、私が前に立つと、全員がおへそを私に向けていました。学習小の全校集会では、高学年ほど端に位置しています。話す人が前に立てば、意識しないとそちらに体を向けられません。それが全員できていたので、私が圧倒されました。
下の学年の子もおへそを向けています。が、何人かは意識できていませんでした。それでも、しっかり向けている仲間がいるので、おへそを向ける子の割合が、高学年になるにしたがって高くなるのかもしれません。
おへそを向けて聞く態勢ができると、校長はつまらない話ができなくなります。少しでも役に立ったり、印象に残ったりする話をするため、準備は不可欠となります。(良いことです)
おへそを向けて聞くことは、相手を尊重し、自分の理解を深めることになります。それに加えて、話し手の意識を向上させることになる、と私は思います。あいさつと同じで、お互いを高めるアクションプランではないでしょうか。
トイレのスリッパをそろえよう
人は整っている場所や事に対しては丁重に扱い、乱れている場所や事にはぞんざいに扱ってしまいます。例えばきちんと整備されたグラウンドのほうが、真剣に練習し成果に結びつくでしょう。
これは視覚情報を受けた脳が、整っている場合と乱れている場合で、違う性質のホルモンを分泌するからだそうです。
トイレのスリッパがそろっていると、次の人が使いやすいのですが、それだけではありません。
常にそろっている状態を子どもたちが毎時間見ることで、脳内に良いホルモンが分泌され、がんばろうとする気持ちがプラスアルファされると思うのです。逆に乱れているとマイナスされるので、2つの差は大きくなります。
また、自分が使ったスリッパだけでなく、乱れているスリッパをそろえることで、その子自身の頭や心の中で、とても良い変化があるのではないでしょうか。きっと同じ行為をした大人以上に影響があるはずです。
決意
3つのアクションプランは子どもたちにとって、わかりやすく取り組みやすい習慣です。
子どもたちがお互いに声を掛けやすいですし、昨年は児童会に立候補した多くの児童が、活動の抱負に盛り込んでくれました。
令和5年度は一つ加わったので、さらに成果が見えるようにしてまいります。よろしくお願いいたします。今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。