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(続きです)
子どもたちの考え
「②他人と比べて劣っている状態になるとする意見が一つもなかったこと」についてです。
「自分がこうなったら悲しいのは何か?」の問いに対して、例えば、成績や家族のこと、身体・健康のことなどで、他者と比較した意見が出なかったのです。
子どもたちがどのように思っていたかは確かめていませんが、次のような思いを持っているのだろうと想像しました。
・ありのままの自分でいられたら、悲しみを感じることはない。
・比べて劣っているとか優れているとかの価値観は、不要である。
・人間社会では様々な人がおり、ハンディがあると見られている人もいるかもしれない。しかしそれを悲しいとする考えが間違っている。
後で整理して考えたのですが、子どもたちを見ていて、私の想像が正解だと思える様子はどの学年においても多々あるのです。
これまで、日常の家庭生活や学校生活で保護者の方や先生たちから教わっている証なのでしょう。とても嬉しく思います。
一つ後悔があって、その時のクラスの子どもたちに、「君たちは上記のような考えを持っているのだと思うよ。」と伝えられなかったことです。
幸せの基準
児童の考え方に感心しているのですが、子ども同士のトラブルが0ということではありません。まだまだ未熟なところもありますので。
しかし子どもたちは、人間関係を良好にしたい、ありのままの自分でいたい、差別的な考えはいけない、そんな思いを胸に日ごろから頑張っています。
時には、他人を悲しませてしまうこともあります。そんなときにこそ、周りの人が協力して失敗に気づかせてあげたいですし、悲しい思いをした人へどのように接するか学ばせてあげたいと思います。
他人の非が気になって仕方ないこともあるでしょう。それも含めてこれからどうすれば、良好な関係を築けるのか、しっかり向き合える子どもたちであってほしいと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。