2022/05/09 全校朝会
今朝は次のような話を全校生徒いたしました。よろしければ、ご一読いただき、ご家族でも話題にしていただければ幸いです。(学校長)
5月7日の土曜日にNHK 1chで映画の放送があり、たまたまそれを見て感動しました。今日はその話をしたいと思います。
2018年8月。15歳の少女グレタ・トゥーンベリ(2003年・平成15年1月3日生まれ)はスウェーデン・ストックホルムにある国会議事堂前で学校ストライキを始めました。
気候変動対策を呼びかけるため、一人で座り込み、自作の看板を掲げて自作のパンフレットを配りながら通行人の質問に答えたのです。
毎週金曜日にストライキをすることから「Fridays For Future(未来のための金曜日)」と名付けられた運動は次第に注目を集め、世界中の若者たちがグレタの考えに賛同していきました。
たった一人で始めたストライキは、数か月のうちに国内外へ広がることになりました。
あるときはフランスに行きマカロン大統領に会い、あるときは元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッカーに会い、国連のグテーレス事務総長に会い、さらにはイギリスにも渡った。
またあるときにはアメリカに渡ることになった。16歳の時、国連で各国のトップが環境会議に集まるからそこで環境破壊についてスピーチしてくれと頼まれたからです。
しかし、彼女は飛行機を使わないと決めていたのです。飛行機は二酸化炭素を大量に排出し、環境破壊につながるためです。
そこで、どうやってアメリカに行ったのでしょうか?
15日かけてヨットで行ったのです。二酸化炭素を一切発生しないヨットで!
そのヨット上で、こんなの自分には荷が重過ぎると泣いていました。本当は自分の家に帰ってゆっくり暮らしたいと。
しかし、ニューヨークでは彼女のヨットを待つ多くの人が港に!国連の環境サミットの会合でグレタさんは、大人を、世界のトップを相手に、厳しく叱りつけます。
こんなに気候変動に無策で恥ずかしくないのか?と。
このように信念を持ち、科学的根拠に基づき、改善を訴るグレタさんに感動しました。
16歳のときに、スピーチ集を本にして出版した。そのタイトルは”No One is too small to make a difference. “ 「変化をもたらすために幼すぎることはない。」
年齢が大切ではない。自分で学び、信念を持ち、人に訴え協力を求め、環境を守る運動を続ける姿に感動しました。
グレタ・トゥーンベリさん。覚えておいて下さい。名前だけでなくその勇気を。その行動力を覚えておいて下さい。君たちにも何かができます。主体的に生きるとは、どこかの誰かの話として聞き流さず、自分ならばどうかと、自分に置き換えて考えることです。一度考えてみてください。映画は2020年の映画なのでそろそろ安く見れる頃。是非観てください。