今まさに 心を磨く 生徒たち 2023.7.19.13:45
NHK「チコちゃんに叱られる拡大SP」の問題『学校で教室の掃除をするのはなぜ?』の回答にチコちゃんは
「チューラパンタカみたいになって欲しいから」と答えます
チューラパンタカ??
昔々、お釈迦様に物覚えの悪い弟子チューラパンタカがいました。彼はお経が全く覚えられず他の弟子たちからはバカにされる存在でした。仏道をあきらめて家に帰れと言われにショックを受けたチューラパンタカはお寺の前で泣き崩れてシクシク泣いていました。
するとそこへお釈迦様が現れ「塵を払い、垢を除かん。」と唱えながらお寺を掃除しなさいといいました。あくる日からチューラパンタカはその教えを守ってひたすら掃除に励む日々を続けました。
三年たったある日、子供たちが自分がせっかく掃除したところを汚しました。「なぜ、せっかくきれいに掃除したのに汚すんだ!!」とつい、怒鳴りつけてしまいました。
そこで、チューラパンタカはお釈迦様の言葉の意味にハッと気づきました。
「毎日掃除しても塵や垢は全く無くならない。そうか!これは心の塵、心の垢と同じなんだ!だから毎日心を磨き続けなくてはならないんだ!」
それからも心を磨き続けたチューラパンタカはえらいえらいお坊さんとなりました。
その教えがあったから、お寺の学校で取り入れられ江戸時代の寺子屋にも引き継がれ現在まで学校の掃除が習慣になっています。現在は「子どもたちが協力して生活していく」という教育目的で学校の掃除が行われているようで仏教とは直接関係しません。
「どうせ汚れるから掃除なんてしなくていいやん」=「心はどうせ汚れるから汚れたままでいいやん」という意味になりますね。「心を乱さず」ではなく「心は乱れるもの、だから、常に正そうとする」ということでしょうか?
仏教徒じゃないから「掃除なんてしなくていい」なんていうあなたは「心が汚れていませんか?」
ふと、絵本作家の五味太郎さんが書いていたことを思い出しました『「心」ってなんか乱れている感じがする漢字ですよね、バラバラだからいい。だがら心って字が好きなんです』
ちなみに、生徒自身が教室の掃除をするという文化があるのは日本、韓国、中国、シンガポール、エジプトなどごく少数みたいです