小学生の平均就寝時刻
今回は、早寝のことについてお伝えしたいと思います。
お子様の就寝時刻は何時でしょうか。傾向としては学年が上がるに従って就寝時刻が遅くなっています。学研教育総合研究所が2020年の調査で発表した結果によりますと、小学生における就寝時刻の平均は1年生で21時10分くらい、学年が一つ上がるごとに10分ずつ遅くなり、6年生では22時00分ごろだそうです。(ざっくりとお示ししています)
22時以降に寝る6年生は約60%なので、厚生労働省が必要だとする「小学生に必要な睡眠時間は、9〜12時間」に足りていない児童が多いということになります。(7時起床の場合)
1年生においても15%が22時以降に寝ているそうです。4年生になると32%になります。
子どもの就寝時刻が遅いのは、一般的に次の理由が考えられます。
1、楽しめるコンテンツ(スマホ、ゲーム、配信動画・映画など)が豊富
2、生活スタイルが変化して家族の就寝時刻が遅くなっている(習い事が多様化している。大人が忙しくなっている。家族で電子機器のゲームをすることが増えた。夜に外出できる場所が増えたなど)
3、ストレスや心理的要因
ということではないでしょうか。大人も同様だと思います。
早く寝るといい理由
時代の変化に伴って、就寝時刻が遅くなっていることは事実ですが、睡眠時間の確保は子供も大人も不可欠です。そのためには、「早く寝る」ことが大切になるのです。
早寝のメリットは以下の通りです。
・成長と発育の促進
・記憶の定着や学習能力の向上
・免疫力の強化
・ストレスや不安の軽減 などなど
少し説明を加えます。早寝をすることで
1、成長ホルモンの分泌量が増える
ということです。体や、脳の発達に欠かせない成長ホルモンは子どもの場合、夜9時から11時ぐらいに活発に分泌されます。つまり夜更かしをすると、成長ホルモンの分泌が妨げられることになるのです。大人も成長ホルモンは分泌されていますので、活力ある生活のためには早く寝ることは大切です。
(続きます)