(続きです)
「それはなかなか難しいなあ」と思われた方も多いのではないでしょうか。私も「早くしなさい!」「何しとるんや!」「けどな」「でも」をどれだけ発してきたかわかりません。
それでも、書かせていただいた「してはいけないこと」を意識して子どもに接していくと、叱ったり否定したりする言葉の割合が減っていきます。そして子どもの心が開やすい状態であれば、本人にとっていい話も悪い話も聞き取ろうとし、「聞く力」がついていくことでしょう。
聞く力の先に
大人が伝えたいことを、子どもがよく聞けるようになってくると様々な能力が伸びていくと考えています。例えば、
安全を自ら確保できるようになる
安全教育の場面で、話を聞けていなければとても心配になります。話を聞いて理解に努められると危機回避の知識や行動が身につきます。
読解力が身につく
子どもの読解力が弱くなっているということが言われています。本校でも、朝学習などを通して高められるよう取り組んでいます。文章を読み解く力も聞く力との相関関係があるそうです。
共感力が高まる
前回記事でも書きました。傾聴できる(=聞く力がある)と、相手の立場に立つことができ、よりよい人間関係を築くことができます。
その他にも、語彙が増えたり、表現力が増したりします。聞き取ったものが自身の知識財産となりアウトプットできるからです。また、聞くという行為は、話し手のペースに合わせなくてはなりません。集中力やいい意味での我慢強さが伸びていくのではないでしょうか。
もうすぐ夏休み
いろいろ書かせていただきましたが、私こそ「聞く力」がまだまだなので、高められるよう頑張ります。
さて、もうすぐ夏休みです。子どもたちはうれしいのですが、保護者の皆様は大変かもしれません。
期間中はご家族にとってお忙しくなろうかと思いますが、もしよろしければ、今回の記事を意識しながら過ごしていただくと幸いに思います。そして、子どもたちが皆様とともに素敵な時間を過ごしてほしいと願っています。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。