言葉遊びからの言語学習
夏休みが約1週間たちました。お子様の生活ぶりはいかがでしょうか? 「計画通り」「ちょっとだらけているなー」などいろいろだと思います。この1週間の振り返りをしていただいて、子どもたちが真剣さもゆとりもある充実した生活ができると嬉しく思います。
1学期の朝、校門で子どもたちを迎えていたら、2人組の低学年児童が私に向かって
A「お、よ、ご、い、す」 B「は、う、ざ、ま」
と言ってきました。意味がおわかりになった方は名探偵コナンくらいの推理力です(*^^)v
2人の児童は、上記の言葉を一音ずつ交互に発していたのです。
A「お」B「は」・・・・・・B「ま」A「す」
明るくにこやかに、言葉遊びを披露してくれました。
子どもたちは、時には遊びながら言語を学習し、その力をつけていきます。やがて言葉や文章を使って、自分の思いを表現したり、多くの人の心を動かしたりできるようになります。
小学校では作文の機会を多くして文章力をつけていますが、読書感想文は鉄板課題です。子どもたちにとって、夏休み最大?の難関は読書感想文かもしれません。ポスターやドリルのほうが難関だという子もいるとは思います。少なくとも子ども時代の私は、読書感想文が無いなら10日ほど夏休みが短くてもいい、と思うくらい憂鬱でした。
読書感想文、私の提案
今回は、読書感想文の書き方について私なりの考えを話したいと思います。私は、感想文で賞をいただいたことがありませんし、子ども時代も今も作文が大の苦手です。そんな具合ですから、一つの意見として気軽に読んでいただけたらと思います。
感想文を書くためには、まず本を読まなくてはなりません。読書そのものがハードルとなる場合は、読み始めを親子で取り組んでみてください。初めのハードル越えができてこそ本の内容に向かいやすくなります。
また子どもが、自分の小遣いで本を買うと読み切る確率はぐんと高まります。(自分の経験談です。可能ならばお願いします)
感想文を書く際、読書を通じていかに感じ、いかに行動していくかを、読み手が分かるように書くことを念頭に置きます。学年によってレベルの差はあっても、次に示す基本があれば、読書感想文だけでなく一般的な情報伝達にも役立つのではないでしょうか。
感想文(読む人に伝えたいこと)の組立て方と例文
・本を読んで、最も心に残った内容とその場面の説明(①結論)
・なぜ、自分の心に残ったのか(②理由)
・これから自分はどのようにしていくのか(③行動)
上記の手順を踏まえて、次の感想文を書いてみました。
【例文】ぼくは、「うさぎとかめ」という本を読みました。ぼくが一番心に残ったのは、「あの丘(おか)の上まで、どちらが早く着くか競争しようぜ」とウサギに言われたカメが、それを受けてたったことです。(ここまでが、①結論)
(続きます)