2学期がスタートして1週間がたちました。夏休み期間と違って学校に活気があふれており、子どもたちは様々な思いを持ちながら日々の生活を送っています。どの子どもたちも楽しく満たされた思いでいられるよう、今後も多方面から力添えしてまいります。
「ふわふわ言葉」と「チクチク言葉」
そこで今回は、子どもたちのかけ合う言葉について述べさせていただきます。
「ふわふわ言葉」の例をあげますと
ありがとう、すばらしい、笑顔が素敵だね、やさしいね、かっこいい、応援しているよ、一緒に遊ぼう、助かるよ、よく気付いたね、元気でいてね・・・・
「チクチク言葉」は
むかつく、だまれ、はあ?、あっち行け、意味わからん、キモい、ダッサ、ふざけんな、きらい、はず(かし)・・・・・(読むだけで気分が悪くなったと思います。すみません)
多くの小学校では「ふわふわ言葉」「チクチク言葉」を子どもたちに意識させているのではないでしょうか。これらの言葉についてはよくご存じの方もいらっしゃいます。初めて聞いた方も「ふわふわ」「チクチク」からイメージしやすいことでしょう。低年齢の子どもたちも、心地よくなったり反対に心が傷ついたりする言葉だと実感していると思います。大人でも研修に取り上げている職場があるそうです。
言われたら忘れられない
さて、「ふわふわ言葉」も「チクチク言葉」も言われた本人はその印象を受けますが、「チクチク言葉」のほうが、あとあと残ってしまいます。
ところが、「チクチク言葉」を言った側は、そのことを忘れてしまいがちなのです。
はっとして、言ってしまった側が謝罪できることはありますが、言われた側は記憶から消せないで苦しむことも多いのです。私も小学校時代に言われた言葉で今だに覚えているものがあります。反対に、私が人を傷つけた言葉もあったことでしょう。そういうのは覚えていないのです。
1学期に子どもたちに実施した生活アンケートの中に、こんな質問があります。
A「いやなことをしたり、言ったりしたことがある」
B「いやなことをされたり、言われたりしたことがある」
A・Bの経験者は同数のはずですが、全体の結果はB「いやなことをされたり、言われたりしたことがある」の人数が、A「いやなことをしたり、言ったりしたことがある」の人数に比べ、2倍以上多くなっていました。
この差は下の学年になるほど顕著に表れています。発達段階においては、自分の発した行為や言葉が相手に与える影響を想像できていないのだと推察しています。
(続きます)