ある日の朝、児童と次のやり取りをしました。
児童:「花束が7束と8束あります。まとめると何束になりますか?」
私:「15束」
児童:「残念でした。正解は1束でーす(^^♪」
やられました。児童が低学年だと思ってなめていました。実はなぞなぞだったのです。
大好き?な算数
今日は算数の話をさせていただきたいと思います。子どもたちが大好きな文章題の解き方について、何かお役に立てられたらと思っています。
「大好きなはずがないやろー」と各方面からツッコミが入ってくるかと思いますが、だんだん好きになれるよう探ってまいります。
「○○は△△の何倍?」で割り切れない数を扱う内容を例にあげます。
割り切れないので答は分数となります。例えば、「6は11の何倍?」となると、6÷11=6/11(通常表記でないですが11分の6)で答は6/11倍です。
では「子犬の体重は6㎏、親犬の体重は11㎏です。親犬の体重は子犬の体重の何倍ですか?」こうなると難しく感じるのではないでしょうか。
式は11÷6=11/6で答は11/6倍です。(6/11倍ではありません)
苦手な文章題を克服するためには、どうすればよいのでしょう。
小学生は次の取組が必要だと私は思います。
〇学年に応じた絵本を読むことを習慣にする。
〇式を作る時、その数の単位を確認する(書いておくのもあり)
学年に応じた絵本を読むことを習慣にする
文章題に強い人は、必ず読解力と想像力があります。問題文を整理し、見やすく図示すると、解きやすくなります。私は文章題になると苦しんでいる子に「問題文を図に表してごらん。」と言ってきましたが、その子は図をかくための想像力が弱かったのです。
絵本の長所は、それなりの文章量で図(絵)もあることです。だから文章を図に変える力がつきやすいのではないでしょうか。また、絵本は動画ではなく一場面の挿絵ですから、読解や想像に頭を働かせる必要があります。
活字だけの本はとっつきにくいですし、漫画は絵のほうに偏っています。絵本は文字と絵のバランスが良いので、とっつきやすく読書習慣にしやすいでしょう。何冊も購入することが大変な場合は、学校図書を利用することができます。また、状況が許されるときは、音読すると読解力が高まるそうです。(できるだけ五感を使う観点から)
(続きます)