評価の物差し
皆様にとってお忙しい年末をお過ごしのことと存じます。2学期中は子どもたちがそれぞれに考えを持って一生懸命頑張っていました。冬休みも充実させていることでしょう。
大人の目から一つの物差しだけで子どもの行動を測ると、頑張った・頑張っていなかったに分けられてしまいます。あることでは頑張っていないと評価されていても、別の物差しで測るととても頑張っていたと評価できることがあります。
例えばドッチボールをしていて、ずっとボールを持ったままなかなか投げない子がいました。みんなからは「早く投げろ」と責められます。しかしボールを持っている子は誰に向けて投げると、あまりボールをさわれていない子にパスできるかを考えていたのです。
しっかり子どもの様子を見て評価してあげると、本人が満足したり納得したりできていたなあと思える2学期でした。私は十分に見てあげられない時があったかもしれません。そこは反省し、子どもを見るときは、多くの物差しを持っている大人でありたいと思います。
「スマホ脳」という本
さて、冬休みに入ると子どもたちのスマホやゲーム時間が増えてしまっているのではないでしょうか。各ご家庭でおよそ許されている時間を超えて、スマホやゲームをしていると家族として気になってしまうことでしょう。
時代はどんどん進み、スマホを持ち始める年齢がどんどん下がってきました。大人でもスマホ依存や詐欺等に気を付けなくてはなりません。まして人生経験の浅い子どもたちが今後、適切な使い方ができるようになるのか心配にもなります。
かく言う私も、休みの日などは使用時間が増えてしまい、無駄な時間を費やしています。
スウェーデンの精神科医が書いた「スマホ脳」という本は世界的ベストセラーになっています。その本には以下のようなことが書いてありました。
◯学習現場では、スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力が低下するという実験結果が報告されている。
◯SNSを熱心に利用している人たちのほうが孤独を感じ、リアルに人と会う人ほど幸福感が増す。
◯アップル創業者のスティーブ・ジョブズは自分の子に使用時間を厳しく制限していた。
◯スマホ依存から逃れるために効果的な方法は運動をすること。
スマホやゲームのし過ぎは弊害をもたらす、ことは多くの人が知っています。しかし今後の社会生活においてはそれ無しで考えられません。スマホ、ゲームの危険性、中毒性を理解し、大人と子どもが協力し合って弊害を避けなくてはならないのです。
(続きます)