雨乞山から暖かな風が流れてくる3月21日、令和6年度卒業証書授与式を行いました。6年生たちは、仲間とともに同じ中学へ進学していきます。保護者や来賓の皆様、後輩たち、教職員に見送られ、寂しくも晴れやかな節目の日を過ごしました。
卒業する子たちには、次の話をさせていただきました。在校生も聞いてくれましたので、よろしければ関係者皆様で共有していただけたらと思います。
淡路市立津名東小学校、六年生二十五名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
この一年間のことを思い返すと、本当にたくさんのことがありました。特に縦割り班活動の姿が、最も印象に残っています。1年生から5年生を正しく導き、そして楽しませる。この責任を果たそうとするあなたたちの表情・行動はとても格好よかったです。
あなたたちの姿にあこがれを抱いた後輩たちは、きっとこれからの津名東小学校を支えてくれるでしょう。6年生のみなさん、本当にありがとうございました。
さて、私から皆さんにお願いがあります。
それは、あなた方自身が「自分は幸せだなあ」と感じながら日々の生活、自分の人生を送ってほしい、という願いです。
「自分は幸せだなあ」と感じるためには、「よい人間関係を作る」ことと「自分を好きになる」ことです。
当たり前に感じるとは思いますが、これが難しいのです。世の中には「自分は、なんて不幸なんだ」と思っている人がたくさんいます。つまり、人間関係が悪かったり、自分のことが嫌いだったりしている人が、幸せを感じられていないのです。
「よい人間関係を作る」ためにはどのようにすればいいでしょうか。
いくつかありますが例えば、人のいいところを見つけて、その思いを伝えるのです。
「やさしくしていたよね、あの子すごく喜んでいたよ」「魚に詳しいんだね、今度教えてね」など、心からの声を伝えてみてください。
人間は自分を守るために、悪いことを警戒する本能がもともとあります。だから他人の悪いところを見る。それは、誰もがしてしまいがちです。そこで、
「僕は私は、人の良いところを見つけて、伝えていこう」
そんな考えをいつも心掛けてください。
(続きます)