(続きです)
また、自信がないからウソ、ごまかしをするのは、本当のこと(悪いことをした事実)を言うと信用を落とし、自分の値打ちがさらに下がると思うからです。
つまり「自分を認めてほしい」という欲求がウソ、ごまかしを作り出すのです。
そういえば、大人であっても自信のない人ほど、自分の否を認めたがらない(ごまかす)と聞いたことがあります。
ウソに頼らなくなるためには
物事を深く考えさせたり、自信をもたせたりすることが必要です。
ウソは、不安・恐れが先に立ってしまい、深く考えることができない状況下で行われます。それらを取り除くことが必要に思います。
悪いことや過ちがあったときにただ責めるではなく、安心させながら、考えを巡らせるように導いてあげるとよいと思います。
また、悪いことや過ちがなくても、普段から「深く考える力」を養ってあげるとよいのではないでしょうか。
すぐ正解を与えずに、「どう思う?」「なぜそう思うの?」と問い返したり、間違った意見でも即座に否定せず安心させながら発言させたりします。
人はアウトプットできる環境に身を置くと思考が深まります。
自分の意見を受けてもらえ、発言の機会が多くなるとやがて自信につながっていきます。
深く考えられるようになると、逆に他人のウソ、ごまかしを見抜けるようにもなって、自分の身を守ることができます。大人になっていく中では、詐欺や搾取から家族を守ることもできるでしょう。
心の成長を感じて
ウソも方便ということわざがあります。皆さんも相手を思いやる気持ちから、本当のことを言わず、人を勇気づけるためにウソを使ったことがあるのではないでしょうか。ウソはそんな一面もありますが、「自分の不利益を除くために、相手をだます」ことにならないようにしていきたいと思います。
子どもたちを見ていると様々な経験をしながら、「よくないウソ、ごまかしをしないでおこう」と思う心が成長していると感じます。引き続き力添えしてまいります。
今回も大変長くなりましたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。