







悲しさを感じるとき
先日、あるクラスで自習の時間があり、教室に入らせてもらいました。課題が終わった子どもたちに、こんな問いを投げかけてみました。
「自分がこうなったら、悲しいと思うことは何?」
子どもたちからは、「無視されること」「ゲームをさせてもらえない時」「約束を破られること」など、さまざまな意見が出ました。
そのとき、私が強く感じたことが二つあります。
一つ目は、「人間関係がうまくいかなくなること」を悲しいと感じる子どもがとても多かったこと。
二つ目は、「ほかの人と比べて自分がだめだ」という視点の意見が一つも出なかったことです。
人間関係の中で生まれる悲しみ
以前にも書きましたが、良好な人間関係が人の幸福感に大きく関わっていることは、多くの研究で示されています。子どもたちにとっても、学校生活の中心にあるのは友達との関わりです。
一人の時間を楽しんでいる子どももいます。それもとても素敵なことです。それは、周囲との関係がきちんと成り立ち、お互いを尊重できているからこそ成り立つ時間でもあります。
つまり相手を大切にしない言葉や態度があったとき、そこに悲しみが生まれるのです。
人との関わり方は、生まれながらに完成しているものではありません。
失敗したり、傷ついたり、逆に誰かに優しくしてもらったりする経験を通して、少しずつ身につけていくものです。
学校でも、道徳や特別活動をはじめ、日々のあらゆる場面で、よりよい関係の築き方を学んでいます。
子どもたちにした話
そこで自習の時間に次の話をしました。
人は生まれ持った性質など、自分の力では変えられない部分があります。しかし、人との関わり方は、学び、考え、練習することで必ず上達していきます。
友達に対して嫌な気持ちを持ったときこそ、どう行動すればよいかを考えてみましょう。困ったときは、先生や周りの人に相談してください。悪口や陰口では、気持ちは解決しません。
気持ちの伝え方、間違えたときの謝り方、折り合いのつけ方を学びながら、お互いがよりよい関係に向けて努力することが大切です。
(続きます)