夏休みが半分過ぎました。「あと半分もないー」という立場の人や、「まだ半分もあるで」とか「はよ、終わってほしーわー」など、様々な声が聞こえてきそうです。感じ方は人それぞれですが、小学生にとってはみんな平等な残り時間です。この期間の過ごし方がより充実できたらいいなと思います。
夏休みの後半に入って、最大?の難関は読書感想文かもしれません。ポスターやドリルのほうが難関だという子もいるでしょう。少なくとも子ども時代の私は、読書感想文が無いなら10日ほど夏休みが短くてもいい、と思うくらい憂鬱でした。
今回は、読書感想文の書き方について私なりの考えを話したいと思います。私は、感想文で賞をいただいたことがありませんし、子ども時代も今も作文が大の苦手です。そんな具合ですから、一つの意見として気軽に読んでいただけたらと思います。
以下の提案は前提として、本を読み終わってからどう書いていくかという内容です。本を読むことに苦手意識があると別のアプローチが必要になります。読書そのものがハードルとなる場合は、読みやすく面白そうな本を親子で選ぶことが必要かなと思います。
感想文とはイコール、相手に自分の思いを伝える文章のことです。読書を通じていかに感じ、いかに行動していくかを、相手が分かるように書くといいと思います。学年によってレベルの差はあっても、次に示す基本があれば子どもから大人まで、文章作成や情報伝達に役立つのではないでしょうか。
感想文(相手に伝えたいこと)の組立
・本を読んで、最も心に残った内容とその場面の説明(①結論)
・なぜ、自分の心に残ったのか(②理由)
・これから自分はどのようにしていくのか(③行動)
上記の組立を踏まえて、次の様な感想文を書いてみました。
【例文】ぼくは、「うさぎとかめ」という本を読みました。ぼくが一番心に残ったのは、「あの丘(おか)の上まで、どちらが早く着くか競争しようぜ」とウサギに言われたカメが、それを受けてたったことです。(ここまでが、①結論)
(続きます)