(続きです)
まずは、普段から友だちの良い所を子どもに伝えておいて、友だち付き合いを承認しておきます。この承認がとても大切です。
もし、良くないことに気づいたら、お子さんと友だちが同時に聞いている場所で、良くない行為(のみ)を正してあげるといいでしょう。普段の承認があるからこそ、素直に反省できると私は思います。
たとえ大人の判断が間違っていなくても、友だちのいない所でその子を批判してしまうと陰口になります。陰口は、その対象者もですが、陰口を聞いた人、さらには陰口を言った当人にも大きな精神的ダメージを与えるそうです。
ですから、友だちがその場にいない時は、友だちの良い所をほめるという姿勢で子どもの友だち関係を応援してあげてください。
夏休みに友だちと遊ぶといっても、低学年であれば近所の子が中心です。年齢が進むにつれより行動範囲が広がっていき、親が友だちのことをすべては把握できなくなっていくことでしょう。
お互いを高めあう関係であればいいのですが、逆に心配なことが増える場合があります。例えば言葉遣いが悪くなったり、よくない行動が見えてきたりするかもしれません。親としては気が気でない状態になります。問いただしても中学生、高校生になれば教えてくれなかったりします。
しかし、小学校の時から友だちのことを承認してもらい、ダメな行為は陰で批判されず、その場で改善してもらっている。そんな経験を重ねていると、良くない行為に対しては自ら解決するように頑張れるはずです。親に相談してくる確率もきっと高まっていることでしょう。
学習小学校の子どもたちを見ていると、みんな友だちを大切にし、優しい気持ちを持っています。ダメなことも理解できており注意もしています。
しかし年齢が進むにつれいろいろ考えてしまい、ダメなことを注意できなくなる可能性があるでしょう。
それでも、大人の日々の働きかけによって、注意できる勇気を持てていたり、ダメな場所から自ら距離を置くようになったりするのではないでしょうか。
子どもは友だちから良くも悪くも多くのことを学びますし、大人はそのことを理解しています。子どもが友だちと良い関係を構築しお互いに成長してほしい。皆さんとともに私も望んでいます。今回も最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。