2022/8/27 09:20
お知らせ
(8月27日)子どもを尊敬する(2)
たくさん採れたよ🍀
藍の種プロジェクト2022⭐
じょうずだケロ🐸
トントン🐷 講師先生の爪は藍で染まっています🍇
できましたー🙆 (藍染め実習は9月に行います)
ひっそりと、美しく🌼

(続きです)

 全く勉強しない生徒がいる。「なぜ、勉強しないんだ」と問いただすのは、「尊敬」を欠いた態度である。

そうではなくて、自分がその生徒と同じ年齢で同じ家庭に暮らし、同じ仲間に囲まれ、同じ興味や関心を持っていたらと考える。そうすれば、「その自分」が勉強という課題にどんな態度をとるか、なぜ勉強を拒絶するのか想像していくことができる。

 

 別の例でいうと、ゲームがやめられない子に対して、大人からみて「役に立ちそう」な物を与えようとする。これも「尊敬」を欠いた態度である。

 まず、そのゲームを理解し自分もやってみる。場合によっては共に遊んで楽しむ。

 

 彼らの興味、関心に「共感」してはじめて、子どもたちは自分が認められていること、下に見られていないこと、ひとりの人間として「尊敬」されていることを実感できるでしょう。

 

 反対に一人の人間として「尊敬」されない場合、まずは自分が注目されたい行動(特別な地位を得るため)が始まります。学業、スポーツ等で力を発揮できる子はそれで特別な地位を獲得できますが、その力がない子はどうなるでしょう。おそらくルールと違った行動をしたり、他人を困らせたりと、自分へ注意を向けさせようとします。存在を無視されるくらいなら叱られるほうがずっといいということです。

 そこで大人が子どものことを「尊敬」できれば行動が収まります。しかしそうではない態度で「尊敬」と違った扱いをすると反抗・不従順→復讐とエスカレートしていくのです。

 

 紹介させていただいた「哲人」の言葉は書籍「幸せになる勇気」のほんの一部分です。しかし思い起こせば、私が教えた子どもたちの中には反抗する子もいました。私はその子のことをひとりの人間として「尊敬」できていなかったのだろう・・・。一方、反抗という態度を見せなかった子たちに対しても「尊敬」する目線を持てていなかったのではないだろうか・・・。

過去は取り戻せませんが、当時の私にこのことを伝えたいと思いました。

 

 (※)教育とは大人の価値観を押し付ける「介入」ではなく、自立に向けた「援助」なのです。その入り口として子どもに「尊敬」の念を持つことからすべてが始まります。

 

 (※)も本の中にある「哲人」の言葉です。私は心に留めて日々取り組もうと思っています。

 何か、拙い読書感想文みたいになってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。