(続きです)
①学年に応じた絵本を読むことを習慣にする。
文章題に強い人は、必ず読解力と想像力があります。問題文を整理し、見やすく図示すると、解きやすくなります。よく「問題文を図に表してごらん」と子どもに言ってあげますが、そもそも図をかけるところまで至っていないのです。
そこで、絵本はそれなりの文章量で、図(絵)もありますから、文章を図に変えるイメージができやすくなるのではないでしょうか。また、絵本は動画ではありませんから、ある程度の想像力や読解力がないと絵本の内容が読み込めません。
活字だけの本はとっつきにくいですし、漫画は絵のほうに偏っています。絵本は文字と絵のバランスが良いので、とっつきやすく習慣にしていきやすいと思います。何冊も購入することが大変な場合は、学校図書をしっかり利用してほしいと思います。さらに音読すれば、読解力が高まるそうです。
②式を作る時、その数の単位を確認する(書いておくのもあり)。
例えば、「5+2=7 答、7ひき」としますが、「5ひき+2ひき=7ひき」という意識を常に持っていると深く理解できるようになると思います。文章題をしっかり読まないで、「5」と「2」があるからたして「7」としてしまうと、低学年の間は答えられますが、高学年になると対応できなくなります。
算数では四則計算、分数・小数、単位など演算方法や数の範囲や意味が広がるので、何を活用するか選択しなくてはなりません。
一朝一夕にできるようになりませんから、文章題で式を作る時は常に単位を意識してほしいのです。
「24分間で3600m走りました。毎分何mの速さで走りましたか?」の問題では、割り算を使いますが、かけ算にしてしまう子がいます。単位をつければ、24分×3600m=毎分86400m。おかしさに気づきやすいと思います。
また、「6個入り10箱で、全部の個数は?」では10箱×6個とするとダメで、6個×10箱としなくてはならないことが分かるようになります。
(続きます)