(続きです)
好きなことでなくても、苦労を乗り越えれば自信がつく、という考え方もあります。しかし子どもは苦労を乗り越えた後の幸福を感じる経験に乏しいため、あえて苦労することは難しいのではないでしょうか。
好きなことを思いっきりするほうが上達も早く、自信がつきやすいでしょう。私たち大人は子どもが好きなことに夢中になれるよう、見守ってあげたいと思います。
ただし、子ども達には、好きなことをしすぎて健康を害したり、人を困らせたりしないようにと付け加えています。(ジャイアンはリサイタルを行って友達を困らせてしまっています。そこは漫画のおもしろさということで・・・)
②約束事を守る
「約束事を守ることで、自信がつく」という話は子どもたちには、まだしていません。
約束事を守ることと、自信がつくということにどんな関係性があるのか、というお話を機会があれば子どもたちに伝えようと思っています。
ここでいう約束事は幸せな生活を営んだり、人間関係を円滑にしたり、自身の安全を守ったりするために必要なこととします。
学校であれば、安全に生活し、個々の生きる力を伸ばし、組織の中で役割を果たすために多くの約束事があります。
多いとはいえ、普通に生活する中では難しいことは何一つありません。小学生の発達段階に応じた約束事になっていると思うからです。そして、約束事が守られている子は自信に満ちた表情で学校生活を送っています。自己肯定感も高いことでしょう。
逆に約束事を守っていないと、どこか後ろめたさがあってなのか、自信がなさそうな雰囲気を出しています。多くの子どもたちと生活する私の感想としては、そのことに例外がないと思っています。
約束事を守るのがあらゆる活動の基礎であり、大人はまず、それを教えていく責任があります。正当な理由で約束事があって、皆が守ろうとしていることに自分も参加(貢献)している、という気持ちが子どもたちに自信を与えているのです。
先日の「まなびの発表会」においても、それぞれの役割を果たし、お互いに約束事を守れたからこそ、いい発表会だったのではないでしょうか。自信をつけた子も多かったことでしょう。
(続きます)