「我が子が最近言うことを聞かなくなった、小学生の時は素直でかわいかったのに。」
私は中学校で長く勤めていましたので、保護者の皆さんからよく聞かせていただいた内容です。
中学生になって反抗期になる子は多いですが、成長には個人差があります。今、反抗期真っただ中という小学生のお子さんもいらっしゃるかもしれません。
「反抗期」を「親から自立し始めている」と捉えると、親自身が余計なストレスをためなくていい、とよく聞きます。それで保護者の方から冒頭の話をお受けした時には、「自立していこうとする証です。大丈夫ですよ。」と答えていました。
今もその思いは変わりません。ただし、反抗期がなくて大人になる人もいます。それが自立していないということではありません。家庭事情や子どもの個性などが絡み合って反抗期を経ずに立派に成長していく場合があります。
今回は反抗期についてもう少し深堀りしてお伝えできたらと思います。
子どもが「反抗すること=自立しようとしている」と捉えると、次の言葉は自立を妨げる親への反発である、ことが理解できるのではないでしょうか。
「そんなことしなくてもできるわ」「言わなくても分かっとる」「ほっといてくれ」「近寄らんといて」(言葉がきつくなって、すみません)
とはいえ、子が常時反抗的な態度をすると親は困ります。そんな時にどのようにすればよいのでしょうか?
私は次の2点を考えてみました。
1、親子の距離間を探る
2、子どもから求めてきたときのチャンスを生かす
親子の距離感を探る
子どもはいつまでも親の保護下にありません。少しずつ自立の過程を歩んでいます。未熟であっても、自分で考えて決めた行動に満足したり、反省したりを繰り返しています。
その成長に合わせて、親自身も子から離れていかなくてはなりません。発達段階に応じた離れ方をしないと、子どもは反発心を抱きやすくなるのではないでしょうか。
(続きます)