(続きです)
①「乳児は肌を離すな」
②「幼児は肌を離せ、手を離すな」
③「少年は手を離せ、目を離すな」
④「青年は目を離せ、心を離すな」
私が聞いた言葉です。ご存じの方がいらっしゃるかもしれません。
お子様が反抗期で困っている方(今後困ってしまった時も)がいらっしゃいましたら、子どもとの距離感を振り返ってみてください。
小学生は③に当てはまる子が多いでしょう。換言すると「余分な手を貸さず、見守る」ことだと思います。
中学生は④に移行していきますので、「心配や疑いの目を向けず、信頼する」ことでしょうか。
発達段階に応じて、見守られたり、信頼されたりすると自立が促されます。そして子どもの反抗心も消えていくのではないでしょうか。
中学校で勤めていた時、私は子どもたちから「目を離して、心を離さない」ことがあまりできていませんでした。つまり子どもを信頼できず、監視するという方法で指導に当たっていたということです。
それで、なんとなく集団秩序を維持していたのかもわかりません。今思えば、自立心を育てられなかったために、あと一歩伸び悩む生徒がいただろうし、信頼されていない、監視されている、と反発を覚える生徒もいたことでしょう。
子どもから求めてきたときのチャンスを生かす
一般的な人間関係において、求められていないのにアドバイスをすると嫌がられるそうです。
例えば、上司や先輩が部下や後輩のためを思って、助言したつもりになっていても、部下や後輩はいくらかのストレスを感じているそうです。
良い方法は、相手がアドバイスを求めてきたり、相談してきたりした機会によく聞いてあげることです。そこで助言すると効果があります。
さらにいいのは「どうしたらいいと思いますか?」と投げかけて、自ら答えを出せるよう導くことだそうです。
(これを書いていて、私自身の取組が恥ずかしくなりました)
(続きます)