宿題をしなければならない、計画書を作成しなければならない、トイレ掃除をしなければならない、ミスを犯してしまったら修正しなくてはならない。
このような課題において私たちはついつい後回しにしがちではないでしょうか。そして期限が迫ってきてから焦ってしまったり、状況を悪化させてしまったりすることが多いかもしれません。夏休みの宿題は子どもたちにとって最たる例になると思います。
課題を後回しにする原因はいろいろあると思います。面倒くさい。今、別のことに取り組んでいる。やり方が分からない。などなど・・・・
しかし、学校の宿題でも仕事においても 早めに済ませてしまうことができれば、すっきりとした良い気持ちになれます。「しなくてはならない」という呪縛から解放されるとどんなに楽なことでしょうか。
さらに課題を提供した相手からも喜ばれます。しなければならないことを早めに仕上げる人は信用されます。逆に頼まれたことを返せないでいると、相手にストレスを与えてしまいます。
ではどのようにすれば、後回しにせず、早く行動することができるのでしょうか?
次の3つを考えてみました。
①「まね」できるものは、「まね」から始める。
②言われたら、今すぐ行う。
③少しだけ取りかかる。
「まね」できるものは、「まね」から始める。
与えられた課題に対して、やり方が分からずに途方に暮れてしまい、時間だけが過ぎていく。そのような経験は誰もがあることでしょう。
私の場合、保護者の方への通知文を作成していますが、「まね」することが中心です。毎年決まった時期に出す通知は、前年の分を編集します。かつてはなかった要件を通知する必要があれば、日本のどこかで同じ内容の通知を出している学校がないか、検索して参考にしています。「まね」をしているうちに、より伝わりやすい通知を自ら考えられるようになるのだと思います。
子どもの学習も、なぞり書きから始めたり、先生の声に続いて同じ言葉を発したりと、「まね」をすることで基本を身に着けています。まずは「まねぶ」(学ぶの古語読みで真似ると同義)、そして「まなぶ」。基礎が確立すれば「自ら学ぶ」と階段を上がっていくのです。
(続きます)