(続きです)
言われたら、今すぐ行う。
他人に用事や仕事を頼まれたとき、すぐに取りかかります。これは、「あなたのことを大切に思っています」という強いメッセージを送ることになると私は思います。
自分にとっては、後で取りかかるほうが都合の良い場合も多いのですが、依頼されたことの優先順位を上げると、良い人間関係を構築できるでしょう。また相手から信用されたならば、良いチャンスや情報をもらえるかもしれません。
こんな話があります。
ある大手の会社が仕事を依頼するために、数社に対して企画書を1週間後までに提出するよう求めました。最も良い企画書を提出した会社に仕事を依頼するとのことです。
数社のうちA社は、なんとその日のうちに企画書を提出したそうです。仕事をもらうためにはいい加減な企画書では通りませんので、それなりの内容だったでしょう。それでも時間をかければさらに良いものが出来上がるはずです。
さて1週間後、各社からの企画書がそろいましたが、大手の会社内ではもうすでにA社の企画を採用することが決まっていたそうです。
すなわち、大手会社はA社の本気を買い、A社に仕事を任せて大丈夫と判断(信用)したのです。
何でも早ければいいということではありませんが、スピードは信用を得るために大きな武器であることに違いはありません。
日常生活においても、「言われたらすぐ行動する」ことは心がけてもいいのではないでしょうか。依頼する方向は、大人から大人へ、子どもから子どもへ、大人から子どもへ、子どもから大人へとパターンが違います。
いずれにせよすぐに取りかかることで、「あなたを大切に思っています」というメッセージは確実に送れています。
言われたことをすぐ行動に移せない時、その場でメモを取って忘れないようにする姿勢を示せば、相手に安心感を与えることができます。さらに課題を完了するために必要な時間を伝えると、相手は喜ぶことでしょう。
子どもに対しては「すぐにしなさい」と言ってできれば問題ありませんが、なかなかうまくいきません。
すぐ行動することの良さ(=気持ちのよさや信頼関係)を子どもが理解して、自らの意思が働くように導くしかないのかなと思います。大人が範を示すことも大事じゃないでしょうか。
(続きます)