今回は2年前、旧あんしんネットで書いた記事の再配信です。
ある朝、登校中に突然雨が降り出しました。4年生の2人組の男の子のことです。一人が傘を持っていなかったので、相手の子が入れてあげました。私の姿を見ると、二人は気まずそうにしました。
多分校長先生に「引っ付いてはだめ(感染症対策)」と言われると思ったのでしょう。その場面では言うつもりはなかったのですが、相手を思う気持ちと日頃から言われていることを守ろうとする姿に心があたたまりました。
話は変わります。
子どもが幸せを感じるときは、いつだろうと考えてみました。いろいろあると思いますが、3つ例を挙げました。
(1)ご飯を食べるとき
(2) 家族や友達、先生に優しくしてもらったとき
(3) 努力したことが報われたとき
下に行くほど難易度が高そうです。しかし、実現しなければ幸せから遠ざかるのは、上のほうです。大人は(3)に注目して「頑張りなさい」と、プレッシャーを与えてしまうことが多いと思います。
できなければ、「そんなこともできないの」と、子どもに余計な言葉を浴びせてしまいます。私がその最たる大人でした。
今考えると、(1)が実現してこそ、(2)があり、その土台の上に(3)の努力ができるのだと思います。注目すべきは(1)と(2)だったのです。(3)は焦る必要がなく、まず(1)と(2)だけで子どもは十分幸せです。
けれども子どもが成長していくためには、(3)も期待してしまいます。私なりに(2)と(3)の間を考えてみました。
(続きます)