子育てに悩みを持たれている方は、多いかもしれません。悩みとは例えば次のようなことではないでしょうか。学力、集団への適応、心身の成長などについて、年齢相応でなかったり外部からの影響があったりしてイメージ通りでないことです。
子どもはありのままの個性が尊重され、その上で長所が伸びていくように支援や教育を受けます。長所が伸びれば自信がつくので、短所は隠れるようになります。
短所に対する手立てが全く不要ということではありません。しかし短所を優先して直そうとするあまり、子どもの自信や自己肯定感を失わせて、長所が伸びなくなることは少なからずある話です。
例えば、幼い子どもが絵を描くのが大好きで夢中で描いた作品を見せに来たとします。色や形が現実離れしていたり、他の子が描いた絵より未熟だったりしても、心からほめてあげられるでしょうか。
「ここの色はこれでいいのかな?」「もうちょっとよく見て描いて」などと余計な一言を入れてしまう可能性があります。
すると子どもは、自分のやったことに対して親は(先生は)良いと思ってくれていない、と感じます。短所を直すことがプレッシャーとなって、絵を描くことが大好きという長所が失われかねません。
他人との比較があると、子育てにどうしても焦りが出てしまいます。「なんでこんなことができないの」は、子どもの前で口に出さずとも、大人自身の悩みとなってしまいます。焦りは子どもにも大人にも利点はありません。
全く焦らず、ありのままのお子さんを認めながら育てている方も多数いらっしゃいます。
しかし一方で焦ってしまい子どもとの関係性もギクシャクするならば、改善するべきです。そこで、できることをいろいろ考えてみました。
① 長所を見つけて、心からほめる
② サポートを受ける
③ 親(先生)自身の心を満たす
(続きます)