今回は「お金の使い方」のテーマで書いてみました。学校でほぼ取り扱いませんし、私も全くの素人です。皆さんと一緒に考える機会になればと思います。お金の扱い方は人生に大きな影響が出ますので、子どもたちには早い段階で知識を身につけてほしいと願っています。
お金は有限であることを教える
これから子どもたちの世代は、「現金」というものから遠ざかっていきます。硬貨の重さや形、紙幣の肖像や「すかし」に親しむことが減ってしまい、「お金」は「円」という単位のついた数字の扱いとなります。
売買についても、実物に触れることなく、商品とお金をデータでやり取りすることが増えていくのです。
世の中ではカード払いや、電子決済が進んでいるので、子どもがお金を見る機会も随分と減っているのではないでしょうか。
しかし、お金のやり取りは社会と接点を持つことなので、その経験が乏しくなっているとしたら見直さなくてはなりません。社会に出ていきなり大きな金額を扱うとき、誤った使い方をする危険性があるからです。
また、大人になる前に大きな金額を失う危険もあります。最も考えられるのは、インターネットにおける買い物やゲームの課金ではないでしょうか。子どもはある程度の年齢になると、親を超えた知識でパソコンやスマホを使います。親の知りえないところで高額の売買をしているとしたら、阻止しなくてはなりません。
そこでまず、「財布の中にあるお金以上のものは買えない」という原則は子どもに教えておきたいことです。扱う金額が少ない小学生のうちに、上限の決まった金額を自ら考えて使わせる経験が必要です。皆さんもお子様にさせているのではないでしょうか。以下は、私の提案です。
お小遣いは定額制を基本とする
家庭によっては、「必要な時に必要な金額を渡す」としているところもあるかと思います。低学年の時は、まだまだ数字に強くないので無駄遣いを避けるために必要だと思います。
ある程度成長した段階では、定額制にして「自分で計画し、責任の範囲内で使用させる」ことがいいと思います。例えば「週に何円、月に何円決まった額をお小遣いにする」という具合です。
足りなくなれば我慢して、計画を見直すことができるで、金銭感覚が身につきやすいでしょう。お小遣帳が書ければなおいいと思います。実際大人でも、家計簿をつけるようになると無駄遣いが減って、お金がたまりやすいことが明らかになっています。
また、「お手伝いしたら何円与える」も、労働の対価を教える機会になるかと思います。ただし、本来お金をもらうための労働は気が向かなくてもしなくてはならないということを発達段階に応じて教える必要はあると思うのです。
(続きます)