(続きです)
コミュニケーション力を高めるコツ、3つ
①聞く力を鍛える
相手の話を注意深く聞くことで、理解を深めてから良好な対話を心がけます。
子どもに対しては「相手の話をしっかり聞く」と教えますが、まずは、子どもの話を最後まで注意深く聞いて理解し、それに対して適切に反応することが重要です。
子どもの話を最後まで聞かず、先読みしてしまうと、子どもの話す力が育たないのではないでしょうか。また、十分に話ができないとストレスが生まれ、聞くほうの余裕がなくなります。相手に聞いてもらえたという思いが、相手の話を聞く意欲につながるのだと私は思っています。
②非言語コミュニケーションを大切にする
表情、ジェスチャー、姿勢などの非言語的な要素も重要です。笑顔であったり、神妙な顔つきであったりと話の内容によって自分の表情が相手の気持ちに寄り添えればいいと思います。
また体の向きなどにも注意をはらいます。相手と対話するときに、腕組みや足を組む姿勢で聞くのはダメだよと本などにはよく書いています。
学校で子どもたちには「話をしている人におへそを向けよう」と常日頃言っています。
③相手の立場、感情を理解した上で積極的に話しかける
コミュニケーション力の高い人は、やはり声掛けを積極的に行っているのではないでしょうか。忘れてはいけないのが、相手の立場や感情です。それを考慮せず声掛けをしすぎると、うっとうしがられます。
「自然と声掛けができ、相手が喜びの表情を見せてくれる。」これができる人は素晴らしいなあと思います。相手の立場や感情がわからない場合もあるでしょう、そんな時は「自分からあいさつ」してみるのはいいことだと思います。
特にコミュニケーションが苦手な子に対しては、まずいい表情であいさつができるように教えてあげてください。それは指示ではなくて環境を作ってあげる(親が見本になる)のがいいのではないでしょうか。
(続きます)