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(続きです)
そこで、皆さんには
次のように理解してほしいのです。
ルールや法律は、その組織や社会が成り立つため必要であり、誰かが決めなくてはなりません。それがなくなってしまえば、自分や立場の弱い人が生きづらくなってしまうからです。
人は決められたルールの中で、ベストなパフォーマンスを目指すべきです。皆さんの先輩、プロ野球阪神タイガースの近本光司選手は、野球の決められたルールの中でベストなパフォーマンスをしています。だからこそ、私たちは感動できますし、学習小学校を卒業していく皆さんにとって誇りとなるのではないでしょうか。
羽ばたいていく皆さんは、これから所属した先で、その決まりや仕組みを受け入れ、ベストなパフォーマンスを見せてください。もしその仕組みが受け入れられず行き詰まった時は、相談しに来てください。アドバイスをしますからね。
(後部分、略)
私が卒業生に伝えたかったこと
は次の通りです。
まず、中学生になると圧倒的にルールが増えてしまいます。疑問を感じるのはOKです。でも疑問にとらわれすぎないでください。理不尽に感じるルールがあれば、やがて生徒会組織として先生たちと議論することも可能なのです。それよりも前に、環境に慣れることが最も大切であり、学校生活で自分の力を発揮できる準備をしてください。
皆さんはどのように感じられたでしょうか。
学校現場やその他の場所で「ルール(きまり、規則)」や「多様性」、「個性」などの言葉がよく話題になります。学習小学校でも多く議論しているところです。そんな中、どちらかに大きく偏(かたよ)ることなく、時代の変化に対応しながら取り組んでいかなくてはなりません。
その目標は、
「ルールによって若干の窮屈さを感じるかもしれないが、どの立場の人であっても居心地よく、また認められていく集団組織を作っていくこと」ではないでしょうか。
ぜひ、関係者皆様のご協力をお願いいたします。
今回も熱心に読んでくださり、ありがとうございました。